製造業や工場勤務へ転職するときは、難易度が気になるもの。
製造業は、意外と転職しやすい業種です。経験やスキルがなくても働けて、すでに製造の仕事をしたことがあれば、さらに転職しやすいはず。
ただ、「本当に自分でも転職できるの?」と不安になることもあると思います。そこでここでは、「製造業・工場勤務へ転職するときの難易度」を解説します。不安を解消して、転職活動を始めてくださいね。
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製造業への転職難易度は「平均的」
製造業への転職難易度は「平均的」。
製造業の求人はとても多く、未経験でも応募できるものから、経験・実績が必要な仕事までたくさんあります。そのためトータルで見ると、難易度は平均的。つまり「自分の経験・スキルに合わせて、仕事を選べる」ということです。
きちんと志望動機と自己PRを考えて履歴書を作成し、面接対策をすれば、転職は十分できます。また、経験やスキル、実績があれば、給料アップや高収入・高待遇の仕事も見つけられるチャンスがあります。
初めて転職するときは不安も多いと思いますが、製造業なら意外とスムーズに仕事が見つかるはず。実際に転職活動を始めると不安と同時にワクワクも湧いてくるので、期待しながら転職活動をしてほしいと思います。
製造業・工場の仕事は未経験でも転職できる!
製造業や工場の仕事は、未経験でもOK。
製造業の仕事はさまざまで、単純作業でできるものもたくさんあります。
たとえば「車の部品を組み立てる仕事」や「パンを作る仕事」「医薬品を製造する設備を動かすオペレーター」など、企業によって担当する仕事はさまざま。
ただ、多くの仕事が特別なスキルがなくても始めやすく、少しずつ経験を積めば収入がアップして、次の転職でも有利になります。
これから転職をする前に、「製造の仕事を通して、将来どうなりたいか」をイメージしておくと良いですね。将来のビジョンをハッキリさせることで、仕事を長く続けやすくなります。
(参考)工場勤務・製造業が未経験でも、正社員として転職する方法
すでに製造業の経験がある場合、難易度はさらに下がる
すでに製造業の経験やスキルがある場合、転職の難易度はさらに下がります。
経験・スキルがある人材は、企業にとって大歓迎。即戦力として働いてもらえるため、とてもありがたい存在です。自分の経験や身につけた技術をアピールできるように準備しておけば、採用してもらえる可能性はグッと上がるはず。
また、特に大きな実績やアピールポイントがある場合、転職エージェントで「非公開求人」を紹介してもらえることもあります。
非公開求人とは、「高い能力をもつ人に対して、限定的に紹介される求人」のこと。
非公開求人は給料や待遇が良かったり、よりやりがいのある仕事だったりすることが多いです。紹介してもらえたらラッキーで、転職を考えてみる価値は十分あります。
30代や40代でも、製造業・工場勤務なら転職できる
30代や40代でも、製造業や工場の仕事へ転職することはできます。工場での作業は幅広く、年齢が多少高くてもこなせる仕事はたくさんあります。
ただ、企業によっては求人に年齢制限があるため、「年齢が高くなるほど、選べる仕事は狭まる」というのは間違いありません。
つまり「転職するかどうかを考えたら、早めに活動を始める」ということが大切。未経験歓迎の求人なら30代や40代でも採用されるチャンスは十分あり、これまでの経験・スキルを活かせそうな場合は、より転職しやすいです。
50代を超えると、正社員での勤務はかなり厳しくなります。派遣などなら採用してもらえることもあるため、とにかくさまざまな企業に応募してチャンスをつかみましょう。
企業によっても、転職の難易度は異なる
転職の難易度は、企業によっても異なります。例えばトヨタ・ホンダ・日産・ソニー・旭化成・花王などの大手企業へ転職するのは、かなりハードルが高いです。十分な経験やスキルがないと、なかなか転職できません。
大手に次いで難易度が高いのは、デンソーやアイシン精機など「大手企業のグループ会社・系列企業」です。本社ほどではないものの、グループ会社も大手の給与体系や福利厚生をそのまま受け継いでいることが多く、採用のハードルは高めです。
ただしグループ会社なら、ある程度は採用してもらえるチャンスがあります。そのため気になる求人があれば、チャレンジとして応募してみるのはオススメ。熱意や経験をしっかりアピールすれば、採用してもらえる可能性はあるので、転職エージェントのアドバイザーとも相談しながら面接の対策を練りましょう。
これらの企業とは逆に、難易度が低めで転職しやすいのは「中小企業」です。
中小企業は落ち着いて働きやすく、人によっては「ガツガツした大手よりも、自分に合っている」と感じることもあります。
また、中小企業でも、給料や待遇が良い会社はあります。「規模は小さくても、独自の技術を活かして製品を作っている企業」は働きやすくて満足できる待遇の会社が多いので、考えてみるのもオススメです。
このように、企業ごとで転職の難易度は変わります。大手や系列企業は採用してもらいにくいもののチャレンジする価値は十分ありますし、中小企業も「落ち着いて働きやすい」という良さがあります。せっかくの転職なので、納得のいく仕事を見つけてくださいね。
製造業・工場勤務へ転職する、4つのメリット
製造業への転職には、大きく分けて4つのメリットがあります。
【製造業・工場勤務で働くメリット】
- 仕事がシンプルで、未経験でも始めやすい。
- 技術が身につき、自分のペースでステップアップできる。
- コミュニケーション力に自信がなくても働ける。
- 仕事をするうちに、ものづくりにハマることもある。
工場の仕事は人によって見方が分かれ、「どうなの?」とマイナスイメージをもつこともあります。ただ、実は意外とメリットがたくさんあり、管理人はこれからも必要とされる仕事だと考えています。
それぞれのメリットを、順番に見ていきます。
仕事がシンプルで、未経験でも始めやすい
工場の仕事は誰でも始めやすいのがメリット。最初は部品の組み立てをしたり、操作が決まっている設備の運転などをしたりするので、未経験でもできます。
管理人もほぼゼロからのスタートで、最初は単純作業をこなすだけでした。ただ、少しずつ「そういうことか」と作業の意味がわかってきて、技術や経験を身につけられました。
管理人的には、クルマが好きなら自動車関連の企業、釣りが好きなら釣り具メーカーのように、好きなものに関係する会社で働くのがオススメ。長続きしやすいし、興味をもって働けると思います。
技術が身につき、自分のペースでステップアップできる
製造の仕事をしていると、できることや知識がだんだん増えていきます。
技術の経験・知識は専門的な内容が多く、普通の人はわかりません。そのため身につけたことは「スキル」になり、今後に役立ちます。職場で昇進や給料アップができたり、あらためて転職を考えたりするときにも役立ちます。
管理人は仕事をする中で、危険物取扱主任やボイラー技士の資格を取りました。勉強は大変でしたが毎月の給料が資格1つにつき1万円アップしたので、けっこうデカイです。
また、工場はユルく働くこともでき、あまり上を目指さずに単純な仕事を続けて食べていくこともできます。
バリバリ働くのもヨシ、じっくり働くのもヨシ。自分のペースでステップアップできるのは、製造業のメリットです。
コミュニケーション力に自信がなくても働ける
工場の仕事は、コミュニケーション能力に自信がなくても働けます。
もちろん職場でリーダー的存在を目指すなら、多くの人と話す必要があるので会話力が必要。ただ、「あまり残業をせず、生活に困らなければいい」というくらいなら、正社員でもコミュニケーション能力はそれほど必要ありません。
管理人の職場でも、「もくもくと仕事をするけど、技術はスペシャリスト」という人がたくさんいました。話す人とあまり話さない人が、ハッキリ分かれている感じです。
仕事をするうちに、ものづくりにハマることもある
ものづくりの世界は奥が深く、仕事をしているうちにハマることもあります。
興味が出てくると、よりさまざまな知識や技術を身につけたくなり、経験が増えます。すると給料も上がりやすくなるので、工場の仕事は「実は可能性が大きな仕事」といえます。
何かを作ることが好きだったり、何かモノをいじることに興味があったりするなら、製造業は向いていると思います。町工場を舞台にしたドラマ「下町ロケット」も、管理人は大好きです(笑)
製造業・工場勤務への転職は、デメリットもある
製造業・工場の仕事は上のようなメリットがありますが、逆にデメリットもあります。メリット・デメリットの両方を知った上で転職すると、後悔のない選択になるはず。次の3点を理解しておくと良いです。
【製造業・工場勤務のデメリット】
- 職場によっては体力が必要。
- 作業着が基本なので、格好良くはない。
- 職場は男性が多く、出会いは少ない。
これも順番に見ていきます。
職場によっては体力が必要
工場の仕事は大きなものや重いものを扱うことが多く、体力が必要な場合があります。
あまり体力に自信がない場合、最初は少しキツイかもしれません。面接で仕事内容をよく聞いて、自分でも大丈夫か確認しておくと良いです。「自分にはムリそう・・」と思ったら、別の会社に応募し直しましょう。
管理人が最初に働いた工場は薬品工場だったのですが、ドラム缶を押して移動させたり工場内を走り回ったりと、なかなか大変でした。ただ、仕事をするうちに体力がついてきて、普通にこなせるようになりました。
作業着が基本なので、格好良くはない
工場の仕事は作業着が基本。スーツを着ることはあまりありません。スーツをビシッと着てカッコ良く働きたい場合、製造業は完全に不向きです(笑)
製造や工場勤務の場合、「私服で職場の工場へ行き、更衣室で作業着に着替える」というのが一般的。中小企業だと会社の作業着を着たまま通勤OKの場合もありますが、最近は減ってきている気がします。
作業着はあまり格好良くはないですが、「仕事は仕事、プライベートで楽しむ」とわり切るのが良いと思います。
職場は男性が多く、出会いは少ない・・
製造業・工場での仕事は男性が中心。男性:女性の割合は、7:3か8:2くらいの場合が多いです。なので職場での出会いは、あまり期待できません。。
管理人が工場で仲良くなった女性友達といえば、パートで働いていた50代のおばちゃん(笑)よくしてもらいました。
まあ、合コンや婚活パーティなどへ行けば、出会いに関しては何とかなると思います。
ちなみに製造業は、女性でももちろん働けます。細かな作業は女性のほうがテキパキこなせることもあるので、歓迎されることもあります。
製造業・工場勤務へ転職するなら、使う転職サービスにこだわろう
製造の仕事に転職するなら、「転職エージェント」を使うのがオススメ。転職エージェントは「スタッフが転職活動のサポートをしてくれるサービス」のことです。
自分だけで転職活動をするのは不安なもの。書類の書き方や面接の対策方法など、わからないことが多いはずです。転職エージェントはアドバイザーが無料で求人の提案や書類・面接のアドバイスをしてくれるため、理想の転職をグッとしやすくなります。
オススメの転職エージェントは、次の3つ。それぞれ特徴が違うので、自分に合うと感じたものを使ってみてくださいね。
転職活動を始めるならまずはコレ!「リクルートエージェント」
まずオススメなのは転職エージェントの定番「リクルートエージェント」。大手企業のリクルートが運営しています。
リクルートエージェントのメリットは何といっても「求人の量と質」と「アドバイザーのサポート」。
リクルートは長年に渡って人材サービスを運営していて、大手から中小企業までネットワークが豊富。もちろん製造の求人も、たくさん確保しています。
また、リクルートエージェントは転職ノウハウも蓄積していて、アドバイザーのサポート力が高いです。そのため安心して相談でき、自分にピッタリな仕事も見つけやすいはずです。
正社員を目指すなら、まずはリクルートエージェントがオススメ。総合的にバランスの良いサービスといえます。
製造業に特化した転職エージェント!「メイテックネクスト」
次にオススメなのは、製造業専門の「メイテックネクスト」という転職エージェント。製造業の求人だけを扱っているので、チェックできる案件にムダがありません。また、トヨタやデンソーを始めとして大手企業の求人も充実していて、メイテックネクスト利用者向けの転職面接会・選考会なども開催されています。
これまで技術の仕事をしていた場合、経験やスキルを生かして転職を考えるはず。メイテックネクストならサポートしてくれるスタッフも技術の知識に詳しいため、より的確なアドバイスを受けやすいです。「文系出身のアドバイザーで、何だか頼りない・・」という失敗を防げるので、オススメのサービスです。
派遣や短期の仕事を探すなら「工場求人ナビ」
正社員だけなく派遣や短期の仕事を考えるなら、「工場求人ナビ」がオススメ。工場求人ナビは日総工産という企業が運営していて、さまざまな雇用形態の工場求人を扱っています。
登録すると「登録会」があり、アドバイザーが希望に合わせて仕事を提案してくれます。仕事探しや面接のアドバイスもしてくれるので、これまで工場の仕事をしたことがなくてもOK。「寮付き」「高収入」「残業少なめ」など、細かな希望に合わせて仕事を探せるのも嬉しいポイントです。
工場求人ナビは面接に行くだけでクオカード(コンビニなどで使えるカード)がもらえるキャンペーンもときどきやっているので、ちょっとおトクです。
製造業は誰でも転職しやすい!自分に合った仕事を見つけよう
製造業・工場勤務は、意外と転職しやすい業種。転職活動を始めるときは不安もあるかもしれませんが、きっと採用してもらえる職場はあるはずです。上で紹介した転職エージェントに相談すると、より自分にピッタリな仕事を見つけやすくなります。目的に合わせて使ってみてくださいね。
最近は工場にロボットが使われることも多いですが、人でないとできない作業はまだたくさんあります。製造の仕事は安定して働きやすいので、じっくり考えて良い仕事を見つけてほしいと思います。