製造・技術の仕事でこれから転職をするなら、「表面処理」はオススメ。表面処理とはわかりやすい例だとコーティングやメッキなどで、「表面に何らかの加工をする技術」です。
表面処理はこれからも需要が高く、さまざまな処理が登場する可能性があります。面白い分野でもあるので転職してキャリアを磨くのもアリで、将来的には高収入も狙えるはず。
ここでは「表面処理への転職」を解説します。
表面処理とは、製品の表面にさまざまな加工をする仕事。実は将来性がある分野!
「表面処理?ホントに良い仕事なの??」
こんなふうに思う人もいますが、実は表面処理は「隠れたスゴイ存在」という技術です。
一般的な例でいうと、「コーティング剤」。車にコーティング剤を塗ると、雨を弾いたり曇りにくくなったりしますよね。これはコーティングすることで、「車のボディ表面に撥水機能をもたせた」ということができます。
コーティングは車に使われるだけでなく、スマホ画面の汚れ防止やハードディスク・DVD表面の保護、その他いろんな場面で使われています。実は管理人はこの関係の仕事をしていたのですが、コーティングはこれからもいろんな応用の仕方があるはずです。
また、「塗料」も表面処理の一種。塗料は単に色を付けられるだけでなく、外壁を風やホコリなどから守ったり、汚れに強い成分を配合したりしている製品もあります。
こんな感じで表面処理は奥が深く、いろんなものの表面に加工すると新しい機能をプラスすることができます。「こんなこともできるの?」という処理が、今も開発されているかもしれません。
表面処理の仕事内容は幅広い!自分の興味・適正に合わせて考えよう
表面処理の仕事といっても、仕事内容は幅広いです。「自分にできそうか?」「興味がわきそうか?」を基準に考えてみてください。
【表面処理の主な仕事内容】
製造:コーティング剤や塗料を生産する工場や、メッキ加工をする工場のスタッフとして働く仕事。
開発:新しいコーティング剤や塗料、メッキ技術などを作る仕事。
品質管理・検査:表面処理が終わった製品に不良がないかチェックする仕事。
転職しやすい順番としては、「製造 > 品質管理・検査 > 開発」。
開発は技術に関する専門知識が必要なため、大卒や大学院卒でないとハードル高めです。ただ、その分だけやりがいがあり、追求する面白さは一番あると思います。
未経験でも転職しやすいのは、製造や品質管理。こうした部署でも表面処理や技術の知識は学べるため、しばらくは製造で頑張って開発に異動を希望したり、あらためて転職したりするのも良いです。
給料は最初のうちは平均レベル。専門知識や技術を磨けば高収入も狙える!
表面処理の仕事に転職したとして、ぶっちゃけ収入はどれくらいになるのか?
誰しも気になるところだと思います。
正直、転職して最初のうちは、営業や事務など、ほかの仕事と差はありません。20代なら年収300万円前後、30代なら400〜500万円ほどが目安です。
ただ、仕事をする中で知識と経験、技術を磨いていけば、高収入を狙える可能性は十分あります。
表面処理はさまざまな技術がある中でも、ニッチ(すき間)ともいえる分野。深い専門知識をもつエンジニアは機械加工などに比べると少ないため、実力があると「ぜひウチに来てほしい」となることは多いです。こうしたレベルになれば年収700〜800万円、大手ならその上を狙うこともできるはずです。
ここまでの実力をつけるには、かなり時間が必要。5〜10年はかかります。ただ、そこからはかなり有利にキャリアを進められるので、表面処理の奥深さを楽しみながら仕事をすると良いですね。
表面処理の仕事が向いている人
以上のような仕事内容・メリットを踏まえて、表面処理が向いているのは次のような人です。
- ものづくりに興味がある人
- コーティング・メッキ・塗装などに興味がある人
- 技術を追求して、スペシャリストを目指したい人
表面処理はすでに出来上がっている製品の表面に加工するため、華やかさはないかもしれません。ただ、地味でも奥の深さがあるため、こうした技術に魅力を感じられる人に向いています(笑)ものづくりや技術を追求してスペシャリストになるなら、考えてみるのもアリな分野です。
表面処理へ転職する場合の志望動機・自己PRは、自分の体験や長所と結びつけてアピール
表面処理の仕事に転職する場合、「いろんな技術がある中で、どうして表面処理をやりたいのですか?」という質問はよくされます。経験があればそれをアピールすれば採用されやすいですが、未経験の場合、前もって対策する必要があります。
表面処理へ転職するときの志望動機・自己PRは次のように、「興味をもったきっかけ」を伝えながらアピールすると良いです。
【志望動機・自己PRの例文1】
私が表面処理に興味を持ったのは、もともと車が好きで、コーティングをしていたためです。車のコーティング剤は撥水性や親水性など種類があり、撥水性の中でも商品ごとにまた特徴があります。一見普通の液体に見えるのに性質が違うのが面白く、自分で作ってみたいと思うようになりました。今後は表面処理のスペシャリストを目指しながら、御社に貢献できればと思います。よろしくお願い致します。
【志望動機・自己PRの例文2】
私が御社を志望したのは、酸化チタンの可能性に興味をもったためです。酸化チタンはコーティング剤や日焼け止めなどさまざまな商品に使われていて、奥の深い物質だと思いました。御社では酸化チタンの新しい機能を開発されているとのことで、とても興味をもちました。御社での仕事を通して、酸化チタンの面白さをさらに追求できればと思っています。よろしくお願い致します。
ポイントとしては求人情報を見て、その会社がどんな表面処理を行っているのかチェックしましょう。そしてそれに関係する自分の経験をきっかけに、興味をもったことを伝えると良いです。
また、上の例文はあくまでも例なので、丸パクリせず自分の言葉を考えてくださいね。
転職エージェントのサポートを活用しながら、好条件の仕事を見つけよう
表面処理はこれからも将来性のある技術で、あっと驚くような加工技術なども出てくるかもしれません。転職して知識や経験を身につけていくのもオススメなので、ぜひ考えてみてください。
なお、表面処理の仕事に転職するなら、「転職エージェント」を使うと良いです。
興味がわいても、転職に踏み切るときは不安もあるもの。初めての仕事を始めようと思うときは、いろんな悩みなどが出てくると思います。こんなとき、1人だけで転職を進めるのはかなりキツイです。
転職エージェントは無料で利用でき、自分の向き不向きに合わせた求人の提案や、履歴書・面接などの対策方法までアドバイスしてくれます。自分だけで準備を進めるよりずっとラクに良い転職ができるので、ぜひ使ってみてください。
表面処理に転職する場合、「リクルートエージェント」や「メイテックネクスト」などがオススメ。詳しくは別ページで紹介しているため、合わせて参考にしてほしいと思います。