製造業や工場勤務は単純作業で、スキルや経験が身につかないように思えます。ただ、意外とさまざまなスキルを身につけることができます。
自分の実力を高めれば、より良い仕事ができ、もしもう1度転職することになっても、スキルや経験を武器に自分をアピールできます。
そこでここでは、「製造業・工場勤務で身につけられるスキル」を解説します。
製造業・工場勤務では、さまざまなことを身につけられる!
工場では、意外とたくさんの経験・スキルが身につきます。これを活かして会社で上を目指すのも良いですし、今後の転職に役立てるのも良いです。
今の時代は「即戦力になる人材」がより求められています。仕事をする中で「自分はレベルアップできているだろうか」と考えると、よりスキルや経験を高めやすくなるはずです。
製造業・工場の仕事では、次のような経験・スキルが身につきます。
技術に関する専門知識
工場で学べることとして、まずは「専門知識」があります。仕事を通して、自分の専門性を高められます。
ひとことで「ものづくり」といっても、必要とされる知識は本当にさまざま。世の中にはたくさんの製品がありますが、膨大な数の製品が、ちょっとした知識で作れるわけがありません。
仕事をする中で製造や技術についてのさまざまな知識を学べば、それは他の人になかなかマネされません。つまり「貴重な人材」になることができ、高収入や大きな仕事につながりやすくなります。
毎日の仕事は、あまり大きく変わらないかもしれません。ですが自分の知識が増えていくと、「これはどうなんだろう」と、いろんなことが気になるようになります。すると自分で関連する技術を調べたり、人に聞いたりする機会が増えます。こうしたことを繰り返していると、専門知識が深掘りされていきます。
知識が増えればより良い仕事ができるようになり、職場の人からも認められやすくなります。単純作業の中にも、「日々発見する意識」をもつと良いですね。
より専門的な仕事ができるようになり、給料もアップする「専門資格」
工場の仕事には、「資格」を持っていないとできないものがあります。
仕事に慣れてくると、「資格を取ってみようかな」と考えることがあるはず。管理人も薬品工場で仕事をしていましたが、「危険物取扱者」「ボイラー技士」「フォークリフト免許」などの資格を取りました。
技術に関する資格は本当にキリがないくらいあるため、全部を取ることはできません。仕事に直結するものを取ると効率が良いです。
会社によっては資格取得の勉強代を負担してくれることもありますし、「資格手当」がもらえることもあります。管理人の場合は1つの資格取得で1〜2万円プラスになったので、かなりオイシかったです。ただ、勉強はけっこう大変でした(笑)
また、取った資格は今後の転職にも活かせます。転職先の仕事に関連する資格を持っていれば、採用してもらいやすくなります。また、より難しいレベルの資格を取得していれば、「それだけ高い技術をもっている」ということの証明にもなります。
焦る必要はないので、仕事をしながらコツコツ資格の勉強をしましょう。
実際の仕事を通して得られる「実務経験」
「実務経験」も、今後に役立ちます。
知識があっても、実際に作業ができるかは別の話。「知識があります」とアピールするのと、「3年間、医薬品の工場で勤務していました」と伝えるのとでは、面接官への印象が大きく違います。
専門性の高い仕事ほど、あなたの経験は貴重なものになります。
今から製造の仕事を始める場合、半導体やロボット、電気自動車、宇宙産業、医薬品など「これから流行りそうな製品・業界に関わる工場」の会社を選ぶと良いです。こうした分野に関連する工場で働くと、今後もスキルや経験を活かしやすいです。
ほかの製造スタッフをまとめる「リーダー経験」
工場で長く仕事をしていると、新しく入ったスタッフに技術を教えたり、スタッフの取りまとめ業務をしたりすることがあります。こうした「リーダー経験」も、大きなアピールポイントになります。
リーダーとして他スタッフの教育や指示ができるスキルを、「マネジメントスキル」と呼びます。マネジメントスキルを身につけると、管理職への道が見えてきます。すると製造スタッフの仕事から生産管理などの部署へステップアップできたり、製造部門のマネージャーとして活躍できたりします。
リーダーとして活躍できるようになるためには、まずはしっかり製造の仕事に取り組むことが大切。他の人よりも仕事を頑張り、周りの人から信頼してもらえるようになると、リーダーを任せてもらえるようになります。
リーダーになると周りの人から頼られる機会が増えますし、収入がアップすることもあります。
製造スタッフの仕事ができる人はたくさんいますが、リーダー経験をもつ人は少ないです。マネジメント側になるのはハードルが高いですが、もし任されたら今後の大きなアピールポイントになるはずです。
「考えながら仕事に取り組む姿勢」が大切!
同じ仕事をしても、どんどんレベルアップしていく人と、そうでない人がいます。
これらの人は何が違うのか、それは「考えながら仕事をできるかどうか」が大きく関係しています。
「こうしてみようかな」「こうしたらもっといいかも」のように考えながら仕事に取り組むと、ドンドン新しい発見をすることができ、スキルや経験を身につけやすくなります。反対にボンヤリ仕事をしていると、何も身につきません・・。
単純に工場で働きさえすれば知識や経験が増えるのではなく、自分から積極的に学ぶ姿勢はやはり大切です。
しっかり取り組めば、工場・製造業で身につけられることは多い!
このように、工場・製造の仕事はしっかり仕事に取り組めば、身につけられる経験・スキルがたくさんあります。もちろん漠然と働いても、身につけられることは少ないです。「せっかく働くなら、いろんなことを吸収しよう」という意識で取り組めば、きっと製造や工場での仕事が楽しくなるはずです。