工場勤務・製造業といえば、製品や部品を作るのが主な仕事でした。ただ、最近は工場のロボット化・自動化が進みつつあり、設備やロボットの操作・保守点検をする「設備保全」の求人が増えています。
ロボットやAIの活用はさらに進むと考えられ、設備保全の仕事もさらに増えると予想されています。設備保全は未経験でも始めやすいため、考えてみるのもおすすめ。
ここでは「設備保全の仕事が未経験の人におすすめな理由」と「未経験から設備保全の仕事へ転職するときのポイント」を解説します。
なお、転職するときに便利なのが、「転職エージェント」。転職エージェントは希望に合う求人の提案や書類作成・面接のサポートを、無料でしてくれるサービスです。設備保全の仕事に転職するなら、設備保全の求人が多く、サポートがていねいなエージェントを使うべき。おすすめのサービスを別ページで紹介しているため、合わせて参考にしてほしいと思います。
工場の設備保全の仕事は、未経験からでも転職できる!3つの理由
設備保全は未経験の人でも始めやすい仕事。その理由は大きく、次の3つです。
- 設備の操作を覚えれば、ひとまずの仕事はできるから。
- 工場の仕事なのに体力をあまり使わず、年齢が影響しにくいから。
- 設備保全の仕事は、これからも需要が伸びると考えられるから。
設備の操作を覚えれば、ひとまずの仕事はできるから
設備保全の仕事は、基本的な「やり方」があります。「設備を動かす手順」「定期的なメンテナンスの仕方」「エラーが出たときの対処法」などがひと通りマニュアルになっていて、未経験から始める場合は先輩やリーダーなどに教えてもらうのが一般的。
もちろん急に設備が止まったときの対応など、完全にマニュアル化されていない仕事もあります。ただ、こうしたことが起こることはかなり少なく、まずはやり方が決まっている作業をできるようにするのが第一歩。ほとんどの職場で研修があるため、安心して始められます。
工場の仕事なのに体力をあまり使わず、年齢が影響しにくいから
工場の仕事といえば、体力を使うイメージ。重いものを持ったり運んだり、広い工場の中を動き回ることも多いです。
ただ、設備保全の仕事は、イスに座ってモニターを確認したり、設備のパネルでスイッチやレバーを操作したりすることが多いです。つまり製造の仕事に比べて体力を使わず、若い人だけでなく30代後半や40代など、年齢が高くても転職しやすいです。
ただし50代に入ると、定年までに働ける年数が限られます。そのため設備保全が体力的にラクといっても、採用のハードルは上がります。
設備保全の仕事は、これからも需要が伸びると考えられるから
ロボットやAIによる自動化を進める工場は、だんだん増えています。それに合わせてロボットや生産設備を運転・点検するスタッフはさらに必要とされ、設備保全の仕事は需要が高まると予想されます。
今はまだ、設備保全のスタッフが足りていない状況。未経験からでも転職できる企業は意外と多く、チャンスが大きいです。
今から経験・スキルを身に着けておけば、今後また転職を考えることになっても有利。設備保全は未経験から始めやすいといっても、やはり設備の運転やトラブル対応に慣れている人や、最新設備の保守点検をした経験がある人は、企業から見ると魅力です。
未経験から設備保全への転職で、確認しておくべきポイント
ここまで紹介した3つの理由から、設備保全の仕事はおすすめ。ただ、未経験からでも始めやすいとはいえ、やみくもに転職すると後悔してしまうこともあります。
「こんなはずじゃなかった・・」「思っていた仕事と違う・・」ということにならないよう、ここから紹介するポイントも確認しておきましょう。
- 求人は派遣と正社員どちらもあり。希望に合わせて
- 設備保全は夜勤ありの仕事が多い。大丈夫か確認を
- なぜ設備保全の仕事がいいのか、志望動機・転職理由をハッキリさせておく
- やみくもに求人を探さず、転職エージェントでアドバイスをもらう
求人は派遣と正社員どちらもあり。希望に合わせて
設備保全の求人は派遣と正社員、どちらでも募集されています。
派遣は高時給で稼げますが、契約期間が決まっているため安定しにくいのがデメリット。正社員は最初の給料は派遣より低めですが、長く安定して働けるのがメリットです。
自分の生活に合わせて好きなほうを選ぶと良いですが、おすすめなのは正社員。今の時代、仕事や収入が安定するのは大きな魅力のため、長い目で見て設備保全の仕事を続けていくのも良いでしょう。
設備保全は夜勤ありの仕事が多い。大丈夫か確認を
設備保全の仕事は、夜勤のある職場が多いです。大丈夫そうかは、前もって考えておきましょう。
工場は24時間ずっと動かすことが多く、常に正しく動くように運転・点検をするスタッフが必要。設備保全の仕事は2交替や3交替の、シフト勤務で働くことが多いです。
夜勤は慣れていないと、眠くなったり疲れたりしてしまうことがよくあります。ただ、1ヶ月も働くと慣れるため、それまではガマンが必要。夜勤は夜勤手当が支給されるため、収入アップにつながります。
ちなみに2交替と3交替のどちらがラクかは、「人による」というのが正直なところ。
2人1チームで働く2交替は、勤務時間が長いものの、仕事が終わったあとのプライベートな時間も長いです。まとめて長時間を働ける分、勤務日数も少なくなります。
3人1チームで働く3交替は、1回の勤務時間が短く、働きやすいです。ただし2交替のようにまとめて働くような感じではないため、初めての人にも向きやすいです。
こだわりがあればどちらかに絞って求人をチェックすると良いですが、「どちらでも良さそう」という場合、両方合わせて仕事を探すのがおすすめです。
なぜ設備保全の仕事がいいのか、志望動機・転職理由をハッキリさせておく
設備保全への転職を考える人の中には、「ラクそう」「自分でもできそう」「工場が家から近い」などの理由で応募する人がいます。
ただ、こうした理由だと、面接に受かるのは難しいです。求人を募集する企業は「やる気をもって頑張ってくれる人を採用したい」と考えているため、「カンタンでラクな仕事がいい」という希望をそのまま伝えてしまうと、不採用になりやすいです。
採用されやすいのは、「なぜほかの仕事ではなく設備保全の仕事が良いのか、ハッキリした動機がある人」。
- 技術の仕事がしたくて、未経験からでも始められる設備保全に興味がわいた。
- 製品そのものより、生産設備を操作するほうがやりがいがありそうだと感じた。
- ただ製品を作るだけでなく、製品を作る設備そのものを操作できるほうが、今後の経験にも良いと思った。
上はあくまでも例文。そのままマネしても薄っぺらい伝え方になってしまい、面接落ちしてしまいます。自分で志望動機・転職理由を考えて、伝えられるようにしておくことが大切。なぜ設備保全に興味がわいたのか、なぜ応募先の企業が良いのか、自分なりの言葉で伝えられるよう準備しましょう。
(参考)設備保全の正社員へ転職!志望動機・転職理由の例文を紹介
やみくもに求人を探さず、転職エージェントでアドバイスをもらう
工場・製造業の求人は、フリーペーパーや求人チラシなどで探すこともできます。
ただ、こうした情報源の求人は正直なところ当たり外れがあり、自分に合っているかの見極めもしにくいです。面接を受けに行けば会社の雰囲気などはわかりますが、詳しい情報を元に応募するほうが、納得のいく転職につながりやすいです。
そこでおすすめなのは、「転職エージェント」を使うこと。転職エージェントは担当のスタッフが求人の提案をしてくれて、履歴書や職務経歴書などの書類作成・面接のアドバイスをしてくれる無料のサービスです。
転職をするときには、何かとわからないことも多いもの。1人でやみくもに転職の準備を進めると、もっと良い求人があるのに見逃してしまったり、面接で自分をアピールしきれなかったりと、失敗しやすいです。転職エージェントなら悩みや迷いが出てきたときにすぐ相談でき、的確なアドバイスをもらえるため、納得のいく転職をしやすくなります。
転職エージェントは無料で使えて、転職を無理に勧められることもありません。設備保全の求人や好条件の仕事が多い転職エージェントは別ページで解説しているため、合わせて参考にしてみてください。
設備保全は、未経験からの転職にもおすすめ!
設備保全は、これからの需要が高まると予想される仕事。ロボット化・自動化が進む中、設備やロボットの運転・点検・トラブル対応ができる人はますます必要とされます。今のうちに経験・スキルを身に着けて、有利なポジションになっておくのはおすすめです。
ただし設備保全は良い仕事とはいえ、確認しておくべきポイントもあります。ここで紹介した4つの点に気をつけて、自分に合っているかを確認して、転職エージェントに相談しながら転職の準備を進めてほしいと思います。しっかり準備すれば、きっと納得のいく理想の転職ができるはずです!