半導体はスマートフォンやタブレットなど、日常生活で使うものに入っている電子部品。工場で大量生産されていて、顕微鏡などでの検査や設備運転(ボタンやパネルの操作)の求人がよく募集されています。
半導体工場は、ハッキリ言って給料が高め。特に派遣で工場勤務をしようと思っているならオススメです。
ここでは「半導体工場の給料がどれくらいなのか、なぜ給料が高めなのか」を解説します。
ちなみに半導体工場の派遣求人を探すのにオススメ会社を、別ページで紹介しています。合わせて参考にしてほしいと思います。
▶工場・製造業のオススメ派遣会社ランキング!評判が良い、人気の会社は?
半導体工場は給料が高め!派遣なら時給1,300〜1,700円の仕事がたくさん!
半導体工場の求人は、工場系の求人サイトで「半導体」のように検索してみるとたくさん見つかります。求人は派遣が多く、正社員で募集されているものもあります。
【工場派遣の仕事を探せる主な求人サイト・派遣会社】
2021年時点、半導体工場の派遣求人は、時給1,300〜1,700円ほどが中心(上の求人は「工場求人ナビ」のもの)。
時給1,500円とすると、8時間働くだけで日給12,000円。だいたいの場合は1ヶ月に22日働くため、単純に計算しても12,000円×22日=月収264,000円となります。さらに残業があれば残業手当もつき、夜勤手当もつくため、給料が30万円を超えることも多いです。
一般的な工場派遣の求人は時給1,100〜1,400円ほどが多く、大変だけど稼げると言われている期間工(トヨタなどの自動車メーカーで勤務)でも時給1,200〜1,400円ほど。これに比べると、「半導体工場はかなり好条件」ということがわかります。
半導体工場は正社員への転職にも良い。未経験は年収350万円ほど、経験を積めば年収500〜800万円も!
工場の仕事は派遣で探す人も多いですが、正社員の給料も紹介します。
半導体工場の製造職は、未経験で始める場合は年収300〜350万円ほどが目安。これはほかの仕事と比べて特に高いわけではなく、普通な水準です。
ただ、工場・製造業・半導体についての仕事経験がある場合は給料が高くなりやすく、年収500〜800円ほどの求人もたくさん。つまり「自分の経験・能力が、給料に反映されやすい」といえます。
さすがに未経験から年収500万円を狙えるわけではありませんが、半導体業界で技術や知識を身につければ、その後の転職は有利になりやすいです。
- あまり難しいことはできないけど、正社員に転職したい。
- 工場の製造職に正社員での転職を考えているけど、何を作る工場が良いか迷っている。
- これから成長する分野の工場で仕事をしたい。
上のような場合、正社員を狙ってみるのも良いでしょう。
(参考)製造業・工場勤務の転職活動にオススメの転職エージェント!
求人によっては10万円や20万円などの「入社祝い金」もあり!
半導体工場の求人は、「入社祝い金」がもらえる案件もあります。入社祝い金は採用が決まると支給される特典で、10万円や20万円など、かなり高額な場合も。
なぜ入社祝い金がもらえるかというと、「なるべく人を採用するため」。
半導体工場は規模が大きくたくさんの人手を必要とするため、企業は積極的に求人を募集しています。また、半導体工場は日本にも多く、人材は取り合いになってしまうため、なるべく求人に興味をもってもらうために入社祝い金がつけられています。要するに、「多少の費用を払ってでも、働いてほしい」ということです。
半導体工場はなぜ給料が高い??仕事内容は普通なのに高収入な、3つの理由
ここまで見てきたように、半導体工場はかなり好条件。
しかも半導体は暑さ・寒さに弱く、湿気やホコリも厳禁で、工場は空調が効いていてキレイな環境で働けます。もちろんコツコツと単純作業をこなす集中力・継続力は必要ですが、未経験でも働ける仕事です。
なぜ、半導体工場はそこそこ働きやすいのに稼げるのか?
それには3つの理由があります。
半導体は今の時代に欠かせない製品で、需要が高いため
半導体は、今の世の中になくてはならないものとなっています。
半導体が主に使われるのは、家電製品。最近はスマートフォンやタブレットなどが普及していて、アップルウォッチやAIスピーカーなど、さらに新しい商品も登場しています。こうしたもの全てに半導体が組み込まれていて、今後も半導体の需要はさらに高まることが予想されます。
つまり半導体メーカーは、絶好調!まだまだ生産を増やしたく、それには人手が必要。余裕のある資金を活用して、高めの給料で求人が募集されています。
多くの工場で勤務地が田舎。なるべく人を集めるため
半導体工場のデメリットを挙げるとすれば、「勤務地が田舎の場合が多い」ということ。
半導体を大量生産するためには、大規模な工場が必要。大きな工場は土地が安い田舎に建てられることが多く、勤務地は必然的に田舎が中心です。
「場所的に働けない」という人にも「これだけ給料が良いなら、派遣で1年くらい働こうかな」のように興味をもってもらうため、半導体工場の給料は高めになっています。
ちなみに半導体工場の勤務地が田舎といっても、周りに何もない山奥のような場所はさすがにありません(笑)車で少し走ればショッピングモールなどがあることも多く、「慣れればのんびりしていて生活しやすい」となることもあるはずです。
工場は24時間動いている。夜勤ありで働ける人をなるべく採用するため
工場勤務では一般的ですが、半導体工場も「夜勤」があります。
夜勤に抵抗がある人は多く、夜勤ありの求人は不人気になりがち。半導体工場は、「これくらい稼げるなら、夜勤もアリかな」と考えてもらえるような給料に設定されています。
ちなみに夜勤は、やはり最初のうちはツラく感じることもあります。ただ、1ヶ月もすれば慣れることが多く、あとは「普通に働いているのに給料は良い」という感じになります。夜型の生活を普段からしているなら、考えてみるのも良いです。
高収入な工場勤務なら、半導体工場はオススメ!
半導体業界は今、工場で働ける人をとても必要としています。特に派遣なら未経験でも始めやすく、高収入で働けます。まだまだ成長する分野でもあるため、今後は正社員を考えてみるのも良いでしょう。
半導体工場での仕事が気になったら、まずは求人を見てみたり、工場求人ナビのようなサポートがある求人サイトで相談してみるのがオススメ。給料だけでなく仕事内容や勤務地もチェックして、納得のいく仕事を見つけてほしいと思います。