工場勤務はよく、「恥ずかしい仕事」「底辺の仕事」と言われます。
管理人が工場で働いていたときは何も感じていませんでしたが、周りには「まあ、こんな仕事だからねw」と自分で底辺と思っている人もいました。
でも、本当に恥ずかしい仕事かというと、別にそうでもないと思います。
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なぜ工場勤務は恥ずかしい仕事・底辺と思われやすい?3つの理由
なぜ工場勤務は、恥ずかしい仕事・底辺だと思われやすいのか?
それには大きく3つの理由があると考えています。
単純作業で、高卒・中卒でも始められる仕事だから
工場の仕事は基本的に単純。やり方さえ覚えれば、あとは誰でもできます。
早ければ1週間ほど、遅くても1ヶ月や3ヶ月、半年もすれば、普通に働けます。そのため職場によっては高卒や中卒の人、高齢の人まで働いていて、「誰でもできる」というイメージがあります。
最近は大卒の人が増えていて、求人を募集するときに「大卒以上」という条件をつける会社も多いです。そのため学歴が関係なく誰でもできる工場勤務は、「恥ずかしい」と思われやすいのかもしれません。
管理人は一応大卒で、工場から転職して高卒・中卒の人が少ない会社で働いたこともあります。ただ、結局は「人によるな」と思いました。工場でも面白みを見つけて明るく働いている人もいれば、大卒でも元気なさそうに働いている人もいました。要はその人のやる気次第で、工場だから別に恥ずかしいということはないと思います。
最近はやりたがらない人が多い3K(汚い・きつい・危険)な仕事だから
工場は「3K(汚い・きつい・危険)」の仕事というのも、恥ずかしい・底辺だと思われやすい理由。
最近はきれいなオフィスでパソコンを使ってする仕事や、スーツをビシッと着て働く仕事が多いです。
一方、工場の仕事は作業着で汗をかきながら動きまわり、安全に気をつけないといけない危険のある作業。「今の時代、まだそんな仕事してんの?」と思われてしまうのかもしれません。
ただ、仕事の給料は、できる人が少ないほど上がりやすいもの。工場の仕事は単純ですが、体力が必要で安全にも注意が必要なため、意外と誰でもできるものではありません。
そのため工場勤務の求人は月収30〜35万円稼げるものもけっこう多く、逆にオフィスの仕事が月収20万円前後という感じになっています。もちろん仕事中は作業着で汗かきまくりでダサいかもしれませんが、しっかり稼いでプライベートを楽しめば良いと思います。
職場によっては、変わった人もいるから
工場で働く人はさまざま。
- ギャンブルや夜のお店にハマってるおっちゃん
- 何も喋らず、もくもくと働く元ニートの人
- ケバブの店にもいそうな外国人
- 「若い頃はヤンチャだったんだろうな」という感じの人
- 実は職場の中で重要人物なおばちゃん
など、個性のある人もいます(笑)
話してみれば面白い人も多いですが、オフィスだとこういう人は少ないですよね。
何だかディープな雰囲気が感じられるのも、恥ずかしいと思われる原因なのかもしれません。
ただ、工場にも面接があり、「さすがにちょっと・・」という人は採用されません。
工場には上のような人もいますが、大半は普通な人。真面目にしっかり働いている人が多いです。
頑張る気持ちがあれば、別に工場勤務でも恥ずかしくなく、むしろ良いところもある
ここまで紹介したように、工場が恥ずかしいと思われやすいのは、確かに理由があります。
ただ、工場勤務は別に恥ずかしい仕事ではなく、むしろ良いところもあります。
ここからは管理人が感じる、工場勤務の良いところを紹介します。
特別なスキルや資格がなくても、大手メーカーやグループ会社で働ける
工場は日本にたくさんありますが、大手メーカーや大手のグループ会社なども、未経験歓迎の求人をよく出しています。
大卒で大手に就職するのは大変。ですが工場で働く製造の仕事なら、別に高卒や中卒でも、普通に大手で働けます。
最近はロボット化が進められているとはいえ、人の手はまだ必要。そのため大手企業も「工場の仕事をしっかりしてもらえるなら、正社員として採用したい」と考えていることも多いです。
「工場で働いてるよ」と言えばイメージが微妙かもしれませんが、「トヨタで技術の仕事してるよ。職場は工場だけど」のように言えば、何だかちょっといい感じかもしれません(笑)
ちなみに大手メーカーの工場で期間限定で働く「期間工」は、高収入で高卒や中卒の人にも人気。期間工は半年や1年頑張ると、正社員として採用してもらえるチャンスがあります(正社員登用制度といいます)。工場でも大手企業の正社員なら、何も恥ずかしくないですよね。
人手が減っている分、稼げる仕事も多い。体力さえあれば月収30〜35万円も可能
上でも少し触れましたが、工場の仕事は体力を使います。最近はオフィスワークに憧れる人が多くて人手が減っているため、工場は意外と稼げます。それほど経験がなくても手取りで月30〜35万円ほど稼げる仕事は多いので、考えてみるのもアリです。
逆にオフィスで働く人のほうが給料は普通で、月20〜25万円くらいな気がします。もちろんレベルの高い仕事をすればさらに上を狙えるのは間違いありませんが、「工場=定収入」は違います。
ただ、工場は決まった作業をする仕事なので、さすがに年収800万円や1,000万円は難しいです。経験を積んで部長クラスになれば可能性はありますが、かなりハードルは高め。「難しいことはできないけど、そこそこの収入で、安定して働きたい」という人に工場は向いています。
シフトが決まっていて、ムダな残業が少ない。仕事とプライベートのメリハリをつけられる
最近は、残業が多い仕事は嫌われやすいです。
工場はシフトが決まっていて、2交代や3交代で働くのが基本。シフトが決まっていて時間になると次の担当が来るので、ムダな残業が少ないです。
もちろん次の人への連絡などで少し時間がかかることもありますが、30分や1時間の残業で終わることは多いもの。工場は管理がしっかりしていて、残業代もキッチリ出ます。
「仕事は頑張り、定時になったらさっさと帰る!」という働き方ができるのも、工場の魅力。仕事とプライベートのメリハリをつけられます。
ただ、夜勤があるのは、デメリットかもしれません。夜中に働くのは慣れないとキツイので、大丈夫か考えてから始めましょう。
工場勤務は「技術(ものづくり)の仕事」。仕事を通してスキルアップもできる
「工場の仕事はカンタン・単純で、スキルが身につかない」という話もよく聞きます。
ただ、工具やネジひとつでも、技術に関して勉強できることはたくさんあります。
ネジも調べてみるとわかりますが、本当にさまざまな種類があり、経験のある人はしっかり理解しています。ネジひとつとっても奥が深く、ものづくりに必要なものは本当に種類が豊富。
仕事に慣れてくると「この工具の使い方、調べてみるか」「図面の読み方ってどうなんだろう」ということが、いろいろ出てきます。
また、工場で決まっている作業やルールも、100%完全なものではなく、まだ改善するところはあるはず。工場では「改善提案」が募集されていて、積極的に「こうするのはどうですか?」と発言していると、頑張りを認めてもらえることもあります。
決められた作業を日々こなすだけでも良いですが、日頃から気になったことを学んでいくと、工場でもスキルアップできます。
工場で働いているということは、「工場に詳しくなれる」ということ。少しずつでも勉強していけば、給料アップやより良い仕事への転職につながりやすくなるはずです。
世の中のいろんな製品は、工場で働く人がいるおかげ!
工場の仕事に恥ずかしい・底辺というイメージをもつ人もいますが、意外とそんなことはなく、ほかの仕事と同じです。
車やスマホ、家電製品など、世の中にはいろんな製品がありますが、これらが作られているのは全て工場。そこで働く人がいないと、こんな便利になっていません。
工場勤務は確かに体力は必要ですが、給料や条件は悪くないので、イメージに惑わされないでほしいと思います!
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