製造や工場での仕事はさまざまな種類がありますが、その代表的なものに「金属加工」があります。その名の通り金属を加工して部品や金型などを作る仕事で、専門的な技術や知識が必要です。
金属加工のスペシャリストはどの企業も必要としていて、高い実力を身につければ高収入も期待できます。また、さまざまな企業で通用するスキルなので、変化の激しい今の時代にもオススメ。
ただ、金属加工の仕事に転職するときは、前もって考えておくべきこともあります。そこでここでは、「金属加工への転職」を解説します。
金属加工はものづくりの代表格!これからも需要は高い
いま世の中にあるさまざまな製品は、金属でできているものがたくさんあります。挙げたらキリがありませんが、車・パソコン・スマートフォンの部品・金属を使ったインテリア・その他の家電製品・調理器具など、本当にさまざま。
金属加工の技術を身につけるということは、こうした製品を作れるようになるということです。ものづくりが好きなら、やりがいや面白さもある仕事だと思います。
現代はいろんなモノに溢れていますが、これからも新しい製品は次々に登場します。自動運転車やドローン、スマホと連携して動くスマート家電なども金属加工の技術が使われるため、スキルを習得することで「今後も需要の高い人材」になることができます。
管理職も良いけど、経験や技術を身につければ年収600〜700万円も可能
金属加工の仕事は、製造部や生産技術などの部署に配属されるのが一般的。長く働いて管理職を目指す道も良いですが、「金属加工のスペシャリスト」も良い道です。
仕事をする中で幅広い専門知識と、どんなものでも加工できる高い技術を身につければ、年収600〜700万円は十分チャンスがあります。企業によってはそれ以上も狙うことができるため、腰を据えて取り組む価値はあります。
長い年月をかけて得られた技術・知識・経験・実績は、なかなか代わりが見つかりません。「高い報酬を払ってでも、ぜひウチで活躍してほしい」ということになるため、自分が有利な立場で仕事や転職ができるようになります。
工作機械ではなく手作業の場合、安全には注意が必要
メリットが大きい金属加工の仕事ですが、デメリットもあります。それは「安全面」です。
金属の加工方法は会社によって違い、工作機械(ロボット)を使って自動で行うところもあれば、サンダーや切断機を使って手作業で金属をカットしたり、旋盤などで形を整えたりするところもあります。
手作業が悪いというわけではなく、教えられたやり方をベースに自分なりの技術や知識を高めていけば、スペシャリストになることができます。ただ、手作業の場合はマスクや手袋をしっかり着けて、切削するときなどに出るオイルミストや金属の粉じんをガードする必要があります。
工場の仕事は安全第一。慣れてくるとついマスクや手袋をせずに仕事をしてしまい、怪我につながることがあるため気をつけましょう。未経験で転職する場合、先輩やリーダーの指示をきちんと守ることが大切です。
経験者ほど採用されやすいが、未経験OKの求人もある。30代、40代でもチャンスあり
金属加工の仕事への転職は、もちろんすでに経験や技術がある人のほうが有利。ただ、未経験でも歓迎してくれる職場はあり、20代だけでなく30代や40代でも受け入れてくれることがあります。
つまり「やる気があるなら、まずはチャレンジ!」がオススメ。きちんと思いを伝えれば、採用してもらえるところは見つかるはずです。
未経験なら「熱意」と「自分に向いていること」を伝える
面接で困りやすいのが「志望動機」。未経験で金属加工に応募するときの志望動機は、「熱意」と「金属加工に自分が向いていること」をアピールしましょう。
【未経験で金属加工に応募する場合の志望動機例】
私は大学で理系の学部を卒業し、ものづくりにとても興味があります。その中でも金属加工は今後さらに発達する可能性があると感じ、やりがいがありそうだと思っています。
私はひとつのことに集中して取り組む性格なので、仕事を通して御社に貢献しながら、金属加工の技術や知識をしっかり身につけたいと思っています。よろしくお願い致します。
上はもちろん例のため、自分なりの言葉で言い換えて熱意と適正を伝えてみてください。もし悩んだら転職エージェントのアドバイザーに相談すればアドバイスをもらえるため、修正しながらベストな志望動機を作りましょう。
また、金属加工は短期間で収入が大きく上がることは少なく、経験年数が増えるにつれて少しずつアップしやすくなります。そのため、最初の3〜5年は下積みと考えるべき。
これを踏まえて「今後は仕事を通して、どうなりたいですか?」という質問には、「最初の3年から〜5年はしっかり頑張って技術や知識を磨き、1人前のエンジニアになりたいと思います」のように答えると良いです。
経験者はスキル・実績をアピールすれば、かなり採用してもらいやすい
これまでに金属加工の経験があるなら、転職はかなりしやすいはず。もちろん経験の度合いにもよりますが、3〜5年以上の経験・実績があれば、収入や待遇アップにつながることも多いです。
自分のスキルをしっかりアピールするためにも、
- どんな経験をしてきたか?
- 何を勉強・習得したか?
- これまでにどんな実績を出してきたか?
の3つを整理しておくと良いです。できれば「鉄・アルミ・ステンレスの加工をしてきた」「切削・旋盤・フライスができる」など、紙に書き出して整理しておきましょう。
こうして考えをまとめておくと、面接で自分の経験をスムーズに伝えやすくなります。この場合も転職エージェントで相談すれば、アドバイザーが質問などを通してより深堀りしてくれまず。
金属加工への転職にオススメの転職エージェント!
転職をするときには、書類の作成や面接のアドバイスをしてくれる「転職エージェント」が便利。
自分だけで転職を進めようとすると、ついやみくもに求人を選んだり、「これでいいかな」と書類や面接の準備をしてしまいがち。転職エージェントのアドバイザーは「転職のプロ」なので、あなたに合わせて的確な求人の提案やサポートをしてくれます。
金属加工の求人を探すのにオススメのサービスは、次の3つ。どれも大手で人気があるため、使ってみてほしいと思います。
ものづくりに特化した大手のサービス「マイナビメーカー AGENT(エージェント)」
まずはマイナビが運営するものづくり専門の転職エージェント、「マイナビエージェントものづくり」はオススメ。
マイナビは昔から人材サービスを運営しているため、転職のノウハウが豊富。さらに求人も多いため、希望を踏まえてベストな求人を紹介してくれます。また、ものづくりに特化しているのでアドバイザーも技術に詳しく、細かな点を聞いてもしっかり対応してもらえます。
マイナビは若い人の転職にも強いため、未経験OKの求人も多いです。これから新たに金属加工の仕事を始めるならぴったりのサービスといえます。
>>「マイナビメーカー AGENT(エージェント)」の公式サイト・詳細
経験があるならオススメの製造エンジニア専門エージェント「メイテックネクスト」
次にオススメなのが、製造エンジニア専門の転職エージェント「メイテックネクスト」。
メイテックネクストはいち早く製造業専門のエージェントを始めていて、大手メーカーの求人がたくさんあります。トヨタやデンソーを始めさまざまな企業の専門職の求人があり、金属加工の案件も見つかりやすいはず。スタッフも当然ですが製造業や技術の知識に詳しいため、特に経験者なら頼りになるサービスです。
また、メイテックネクストの利用者向けに、メーカーの面接会なども開催されているため、興味が湧いたら参加してみるのも良いです。
大手から中小まで、幅広く求人を確保「リクルートエージェント」
最後は知名度の高い「リクルートエージェント」。転職エージェントとして最初にスタートしたサービスで、求人が充実しているのはリクルートならではです。
リクルートエージェントは金属加工や製造業以外の求人もあるため、視野を広げて転職したいときに便利。これまでに多くの人が利用しているため、アドバイザーのサポート力も高いです。未経験OKの求人も多く、自分の経験・スキルに合わせて提案してもらえるため、未経験・経験者問わず、幅広い人に使いやすいサービスです。