工場や倉庫の軽作業には、種類があります。荷物の積み下ろしや分類をする「仕分け」や、値札を商品に貼る「ラベル貼り」などの仕事があり、職場によって仕事内容が違います。
どれも簡単にできて特別なスキルはいらないものの、働き始める前には確認が必要。ここでは軽作業の仕事内容と向いている人、「軽作業は、本当に軽い作業なのか?」を解説します。
軽作業の仕事内容は、工場・倉庫によってさまざま
軽作業といっても、仕事内容は工場・倉庫ごとに変わります。ただ、主な仕事は、次のようなものがあります。
【軽作業の仕事内容】
仕分け (体力:必要) |
工場や倉庫に運ばれる荷物の積み下ろしや、指定された場所への分類をする。手でダンボールを持ち運びすることもあれば、フォークリフト(免許が必要)を使うこともある。 |
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ピッキング (体力:必要) |
「ピックアップ」のイメージで、広い倉庫の中で商品を探し出し、ダンボールに詰めるなどの作業をする。 |
運搬 (体力:必要) |
袋に入った商品やダンボールを運ぶ作業。倉庫を動き回ることもあるが、フォークリフトなどの乗り物で移動することもある。 |
梱包・箱詰め (体力:必要) |
服などの商品をダンボールに箱詰めする作業。テキパキ作業する必要があるが、ていねいさも必要。 |
加工・組立て (体力:必要) |
ベルトコンベアで流れてくる製品に決められた作業をして、加工や組立てをする。座って働ける職場もあるが、立ち仕事のところも多い。 |
シール・ラベル貼り (体力:あまり必要なし) |
商品の袋や箱に、シールやラベルを貼る。体力はあまり必要なく、とにかく繰り返しの単純作業。 |
検品・検査 (体力:あまり必要なし) |
製品に不良やホコリなどがないかをチェックする作業。顕微鏡などの設備の使い方を教わり、ひとつひとつチェックしていく。 |
※体力の必要・必要なしは、目安です。
この中で体力があまり必要ないのは、「シール・ラベル貼り」と「検品・検査」。また、この2つは立って作業することは少なく、座り仕事が多いです。あまり体力に自信がないなら、このどちらかで求人を探すと良いでしょう。ほかの作業も職場によってはラクに働けますが、場合によっては体力を使うこともあります。
ただしラクな仕事ほど、時給は安くなりやすいです。
軽作業の時給は1,000〜1,600円ほどですが、シール・ラベル貼りと検品・検査は1,000〜1,200円ほどの求人が多め。ある程度の体力が必要な仕事は1,400円や1,600円の求人も多いため、頑張って稼ぐのもひとつの選択。体を動かすとダイエットやトレーニングにもなります(笑)
ちなみに最近の工場や倉庫では、ロボットが使われるようになっています。「人がする軽作業はなくなるのでは?」と思うかもしれませんが、細かな作業をロボットがするのはまだ難しく、多くの職場で人手が必要とされています。
軽作業に特別なスキル・経験は必要ナシ。未経験でもOK
軽作業の仕事に共通するのは「単純作業」ということ。特別なスキルや経験は必要なく、誰でも未経験から始めることができます。また、1週間もすれば仕事に慣れることができ、仕事中はもくもくと作業するだけ。「なるべくカンタンな仕事がいい」という場合には良い仕事です。
ただし逆に言うと、軽作業を長くやっていても、手に職はつけられません。たとえば居酒屋などで働くと接客やサービスの仕方が身につき、これはひとつのスキルになります。ですが軽作業の場合、いくら梱包やラベル貼りをしても、なかなかほかの仕事で活かせません。「収入を得られればいい」と割り切って働ける人にオススメです。
また、やりがいを感じられるかは人によります。
軽作業は単純作業なのでつまらなく感じる人もいますが、「車のものづくりに関われて、意外と面白い」「コツコツした作業が好きだから楽しい」「働きながら運動もできるし、工場の人とも仲良くなれた」という人もいます。できれば興味のある商品を作っている工場や、向いていそうな作業ができる求人に応募すると良いですね。
軽作業が向いている人は「コツコツ働ける人」か「体力がある人」
軽作業は誰でもできますが、意外と向き不向きのある仕事。向いているのは、主に次のような人です。
【軽作業が向いている人】
- コツコツと作業できる人。
- 集中力がある人。
- 手先が器用な人。
- 体力がある人。
- ダイエットやトレーニングをしたい人。
- 人と話すのが苦手な人。
- なるべく簡単な仕事がいい人。
軽作業は同じ作業の繰り返しが多いため、コツコツ作業できる人に向いています。ただ、運搬や仕分けなど工場や倉庫を動き回って働く仕事もあるため、体力のある人にも良いです。
逆に、軽作業へ向いていない人はどんな人なのか?これは主に、次のような人です。
【軽作業が不向きな人】
- 同じ作業を繰り返すのが苦手な人。
- クリエイティブな仕事に憧れる人。
- 人と話すのが好きな人。
- 仕事を通して、スキルや経験を身につけたい人。
- オフィスやきれいな環境で働きたい人。
- おしゃれな服やスーツで働きたい人。
- 仕事を通して、刺激や発見を得たい人。
要するに軽作業は、仕事にこだわりがある人や、しっかり頑張りたい人には不向き。つらくなったり、つまらなく感じたりする可能性が高いです。
軽作業が向いているかは人によって差が出やすいため、自分が当てはまっているかを、きちんと確認してほしいと思います。
軽作業といっても、実はきつくて大変な場合も?
軽作業でよくあるのが、「軽作業って、、ぜんぜん軽くじゃないじゃん!」という話。
これは実際あるかというと、職場によってはあります。
ウィキペディアによると軽作業は、「体力をあまり必要としない、軽い作業」のこと。ただ、実際の求人では、「単純作業で、誰でもできる仕事」という意味合いで使われることが多いです。つまり「カンタンだけど、体力は必要」という場合はあるので注意が必要。
ただ、「求人や面接の内容と違う」という理由ですぐにやめる人が増えたため、最近は企業も注意していることが多いです。求人に正しい仕事内容を掲載したり、面接で「こんな仕事なんですが、大丈夫ですか?」と確認したりする会社が多いため、あまり心配する必要はありません。
失敗のない仕事探しのために確実なのは、面接で「手先は器用なのですが体力には自信がないのですが、大丈夫ですか?」と確認すること。こうした相談でウソをつかれることは少ないため、「あなたなら大丈夫だと思いますよ。安心してください」と言ってもらえたら、それは信じて大丈夫です。
求人と面接で仕事内容をチェックして、軽作業を始めよう
軽作業の仕事はカンタンで、誰でもできます。ただ、仕事内容は職場によって違い、梱包や仕分けなどの体力が必要な仕事と、検査やシール貼りなどの体力があまり必要ない仕事に分かれます。体力を使わない仕事はラクですが、時給は1,000〜1,200円ほどになりやすいです。自分の向き不向きを考えて、仕事を選びましょう。
工場・倉庫の軽作業を始めるならオススメの求人サイト
最後に、軽作業の仕事を始めるのにオススメの求人サイト・派遣会社を紹介します。
軽作業の仕事は求人チラシや派遣会社など、いろんなところで募集されています。ただ、いろんな仕事がある中で軽作業の求人がある場合、数が限られやすいです。次の3つの求人サイトはどれも軽作業の求人が多いので、ぜひチェックしてみてほしいと思います。
派遣で働くならオススメ。保険や福利厚生も充実の「はたらくヨロコビ.com」
軽作業は派遣で働くと時給が高め。1,200〜1,400円くらいの仕事は意外と多く、単純作業なのに効率よく稼げます。
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