いま介護の仕事をしていて、製造業へ転職しようと思うこともあると思います。
介護と製造の仕事はまったく違いますが、転職は十分できます。介護も製造業も「体を動かす」という面では同じで、工場は未経験からでも働けるためです。
管理人の友人も以前はデイサービスの仕事をしていましたが、製造職に転職しました。管理人はわりと気楽に働いていたので、「工場のがいいじゃん」と思ったようです(笑)
ただ、介護から製造に転職するときは、気をつけるべきこともあります。ここでは、「介護から製造業への転職」について解説します。
▶介護から製造業への転職に使いやすい、オススメの転職エージェント!
介護から製造業へ転職することは、十分できる
まず、介護から製造業へ転職することは十分できます。
業種はまったく違いますが、製造業は未経験でも正社員として働ける可能性大。工場にはゼロからでも多少の知識や技術を身につければできる仕事がたくさんあり、まずはこうしたステップから始めて、少しずつ経験・スキルを磨けばOKです。
介護の仕事は、とても大変だと思います。体力が必要で、ときには介護をする方の命に関わる緊張感もあります。管理人の友人は夜勤もこなしていたので、一時期はかなりキツそうでした。
工場の仕事ももちろんラクなわけではありませんが、無理なく働けて夜勤もない職場は多いです(もちろん夜勤が大丈夫なら、その分だけ稼げますが)。また、器具や設備の取り扱いにさえ気をつければ、事故の心配はあまりありません。
製造業は、慣れれば働きやすいと思います。介護から転職を考えているなら、ぜひ考えてみてください。
介護職より製造業のほうが、給料は高め
次に、製造業の給料について。
一般的に介護より製造業のほうが、給料は高めです。
大手転職サービスのマイナビによるリサーチでは、20代の平均年収ランキングは次のようになっています(2022年)。介護と製造に関するものだけ紹介します。
32位:その他電気・電子関連・548万円
36位: 半導体・電子・電気機器・536万円
36位:電力・ガス・エネルギー・536万円
46位:精密機器・521万円
73位:医療用機器・医療関連・486万円
101位:医療・福祉・介護サービス・448万円
(参考:【全111業種】2022年版 業種別モデル年収平均ランキング)
上の年収ランキングでは、福祉・介護は、110職種中101位・・。製造関連の職種は、30〜70位くらいまでとなっています。
つまり介護から製造業に転職するだけで、年収がアップする可能性は高くなります。もちろん未経験で高収入は狙いにくいものの、しばらく働いて経験・スキルを身につければ、介護のときよりも給料がアップしやすいはずです。
また、製造業の中でもプラント・電気電子・エネルギーなどの分野に転職すれば、さらに良い給料を見込めます。
もちろん年収の高さだけで転職を決めるのは良くありませんが、やはり大切なポイントではあります。仕事にやりがいを持てそうか、それに見合った給料を得られるかのバランスで考えて、求人をチェックしましょう。
介護から製造業へ転職する場合、志望動機をしっかり作るべき
介護から製造業へ転職するときは、志望動機をしっかり考えておきたいところ。「なぜ介護と関係ない製造業に転職しようと思ったのか?」は、企業がとても気になるところだからです。
ここで気をつけたいこととして、志望動機として「介護職は大変だから」「夜勤がキツかったから」のように、マイナスな転職理由はNG。
後ろ向きな内容の志望動機は、面接官に「製造業も大変だよ」と思われてしまいます。「製造(ものづくり)の仕事を、ぜひやってみたいと思った」というニュアンスで伝えると良いです。
【志望動機の例1】
【志望動機の例2】
上のように伝えれば、面接官は「この人は製造の仕事に興味があって、転職を考えたんだな」と感じてくれます。例文をそっくり真似するだけだと、すぐ面接官にウソだと見破られてしまいます。「あなたが本心から思う志望動機」を考えてみてください。
自己PRも、きちんとアピールできるよう考えておく
志望動機と合わせて転職で大切なのが、自己PR。「製造の仕事をするにあたり、自分にどんなアピールができるか」を考えておきましょう。
介護と製造業はまったく別の仕事なので、「アピールできることなんてない」と感じるかもしれません。ですがよく考えてみると、意外と長所になるポイントはあります。
- 介護で人と接することが好きだった。
アピールに使えるポイント → 工場でも職場の人とコミュニケーションをとりながら働ける。 - 体力には自信がある。
アピールに使えるポイント → 製造業でも、体力をそのまま活かせる。 - 介護職で夜勤があった。
アピールに使えるポイント → 夜勤のある製造業でも対応できる。
このように技術の専門知識や経験がなくても、介護の仕事で身につけたことを自己アピールに使えます。応募する求人に合わせて、どんな点をアピールするか考えてみてください。
(参考)工場勤務の志望動機の書き方・作り方!履歴書・面接を通過するポイント
未経験の場合、仕事内容もよく確認
工場の仕事が未経験だと仕事内容がよくわからず、「まあいいか」という感じで決めてしまいやすいです。
ただ、これは注意が必要。実際に仕事を始めてから意外に大変だとわかり、「やっぱり製造の仕事は向いていない・・」と後悔することになる可能性もあります。そのため仕事内容を、次の点に気をつけてチェックしましょう。
【仕事内容のチェック方法】
- 求人に書かれている仕事内容をよく読む、できれば調べてみる。
- 企業のホームページで、「どんな事業を行なっているのか」を確認する。
- 面接で、実際どんな仕事をするのか聞いてみる。気になった点は、さらに質問する。
- できれば、職場の見学をさせてもらう。
これらを確認すれば、入社後に「面接で言われたことと違う!」ということにはならないはず。介護職を早く辞めたいあまり、適当に仕事を決めないよう気をつけましょう。
転職エージェントのアドバイザーに相談するのもおすすめ
介護から製造業への転職は、わからないことも多いもの。こんなときは、「転職エージェント」に相談するのもおすすめです。
転職エージェントとは「担当のアドバイザーが、求人の紹介や転職のサポート(書類・面接のアドバイスなど)をしてくれるサービス」のこと。
自分1人で転職の準備や面接の対策をすると、悩みや不安が出てくることもあるもの。こうしたとき、転職エージェントのサポートがあると、スムーズに転職しやすくなります。
介護から製造業への転職でおすすめなのは、次の3つのサービス。どれも大手で無料のため、安心して使えます。
さまざまな工場系の求人が充実!「工場求人ナビ」
まずはテレビでもCMが流れている大手の求人サイト、工場求人ナビがおすすめ。
工場求人ナビはその名の通り、さまざまな製造業・工場系の求人を扱う転職サイト。全国の未経験OKな仕事が充実していて、「残業少なめ」「がっつり稼ぐ」などの条件でも求人を検索できます。名前をよく耳にする大手メーカーの求人も充実しているため、「ここで働けるの?」と思うような仕事もあったりします。
工場求人ナビのスタッフは製造業全般に詳しいため、未経験でも相談しやすいのもメリット。
求人によっては採用が決まると10万円や20万円などの「入社特典」が付くものもあり。また、工場求人ナビを運営している「日総工産」という会社の社員として、さまざまなメーカーで働く「技能社員」という働き方もあります。まずは求人のチェックやスタッフへの相談をしてみると良いですね。
未経験でも応募できる求人が多く、使いやすい「リクルートエージェント」
次におすすめなのは、スタンダードで総合的にバランスが良い「リクルートエージェント」。
リクルートエージェントは大手企業のリクルートが運営していて、求人がとても豊富。中小企業から大手まで幅広い仕事があり、未経験OKな求人も多いです。介護からでも応募できる企業を見つけやすいため、まず利用するのにオススメのサービスです。
また、リクルートエージェントは長年に渡って転職したい人をサポートしているため、転職ノウハウも充実。担当のアドバイザーも高い実力を持つ人が多いため、ていねいにアドバイスしてもらえるはずです。
大手マイナビの製造業に特化したサービス「マイナビメーカーAGENT(エージェント)」
リクルートエージェントと並んで有名な転職エージェントに、「マイナビエージェント」があります。マイナビエージェントが製造業に特化して始めたサービスが、「マイナビメーカーAGENT(エージェント)」です。
マイナビメーカーAGENTも製造関連の求人だけを扱っていて、技術に詳しいスタッフがサポートをしてくれます。大手のサービスなのでスタンダードで使いやすいです。
▶「マイナビメーカーAGENT(エージェント)」の公式サイト・詳細
しっかりサポートしてもらえる、製造業専門の転職エージェント「メイテックネクスト」
次にオススメなのが「メイテックネクスト」というサービス。製造エンジニアになりたい人専門の転職エージェントで、技術に詳しいスタッフがサポートしてくれます。
転職エージェントのアドバイザーは、文系出身の人が担当になることもあります。場合によっては「アドバイザーが技術にあまり詳しくない」ということもありますが、メイテックネクストならこうしたミスマッチはありません。アドバイザーがしっかり専門知識をもっていて、製造業界やメーカーの事情にも詳しいので、希望に合わせて求人を提案してくれやすいです。
リクルートエージェントに比べると知名度は落ちるものの、メイテックネクストも良いエージェント。未経験でも応募可能な求人もたくさんあるので、今は介護職でも大丈夫です。
準備を整えて、介護職から製造業へ転職しよう
ここでは、「介護職から製造業へ転職する場合」について紹介しました。上で紹介したことに気をつけて転職活動をすれば、未経験でも取り組みやすい製造の仕事を見つけられるはずです。
製造業は、介護の仕事とはまた違ったやりがいや面白さがあります。長く続ければスキルも身につき、よりレベルの高い仕事にも取り組めるようになり、給料もアップします。転職エージェントも活用して、あなたに合った仕事を見つけてほしいと思います。