製造業や工場勤務の求人に応募するときには、「自己PR」を考える必要があります。
自己PRとはひとことで言うと、自分のアピールポイント。「自分のこんなところが、工場での仕事に向いている」とアピールする必要があります。
ただ、自己PRを考えようと思っても、「自分のどんなところをアピールすればいいのか分からない」と思うことはよくあるもの。そこでここでは、「工場勤務の自己PRの作り方」について紹介します。
ちなみに製造・技術の仕事で転職するなら、求人の紹介や書類作成・面接のアドバイスをしてくれる「転職エージェント」を使うのがオススメ。特に自己PRや志望動機で悩む場合、プロに相談しながら作るほうが良い内容に仕上がります。転職エージェントは無料で相談でき、希望に合わせて好条件な仕事も提案してもらえるため、ぜひ使ってみてください。
志望動機と自己PRの違い
転職活動では、「志望動機」と「自己PR」を書くことになります。
これらは似ているように感じるため、つい同じ内容にしてしまう人もいます。ですが志望動機と自己PRは、違う内容を書くのが鉄則。志望動機と自己PRの違いを理解すると、それぞれの内容に差をつけやすくなります。
【志望動機】
- 「なぜその仕事を希望したのか(応募した理由)」について書く。
- 「ものづくりに興味があるので応募した」のような内容。
【自己PR】
- 「工場の仕事をするために、自分のどんなところが向いているのか」について書く。
- 「自分はコツコツと物事に取り組む性格である。なので工場の仕事に向いている」のような内容。
このように志望動機と自己PRは、きちんと違いがあります。どちらも大切なので、シッカリ書きましょう。
まずは工場勤務の「仕事内容」を理解しよう
ここから、自己PRの書き方を説明します。
まず必要なのは、「工場の仕事内容」をしっかりと理解すること。どんな仕事なのかが分からないと、自分をアピールしようがないためです。
仕事内容が分かると、たとえば次のように自己PRを作ることができます。
「車の車体を組み立てる仕事」
→「私は車が好きで、コツコツと作業することが得意です。そのため、御社の仕事に興味をもって取り組めると考えています」
「食品工場」
→「私は美味しいものを食べることが好きで、仕事として取り組めたらやりがいがあると思いました。作業の中にも楽しさを感じながら、仕事に取り組みたいと考えています」
「部品工場」
→「私は昔からプラモデルを作るのが好きで、小さなものを扱うものづくりがしたいと思っていました。手先は器用なため、御社でもこの長所を生かして頑張りたいと思います」
このように、仕事内容が分かれば、それに合わせて自分をアピールすることができます。
仕事内容が分かったら、「自分の強み」を考える
仕事内容を理解したら、「自分のどんな強みが、この仕事に向いているだろう」と考えてみます。
ここで気をつけたいのが、「自分の強みは何だろう」とぼんやり考えても、「そんなものないよ」と考えてしまうことがよくあるということ(汗)
そこで、次の3点を軸に強みを考えてみてください。
【自分の強みを見つける、3つの軸】
- 性格:自分のどんな性格が、応募する仕事に向いているか?
- 得意なこと:自分のどんな得意なことが、仕事で役立ちそうか?
- 好きなこと・以前ハマっていたこと:好きなことで、仕事に関係しそうなことは?
この3つの点を考えてみると、
- 「いつも落ち着いている性格は、工場に向いているかも」
- 「手先は器用だから、部品工場の仕事はやりやすそう」
- 「パンが好きだから、パン工場の仕事は楽しそう」
のように、仕事と自分をつなぐ点が見えやすくなります。ここまで考えられれば、自己PRの文章を思いつくことができるはずです。
自分の性格や長所を振り返るのは、少し大変なもの。自分自身のことはよく分かっているようで、意外と理解できていないものだからです。ただ、自分に「どんな性格だろう」のように問いかけ続けることで、答が浮かびやすくなります。書類や面接でしっかりアピールするために、頑張ってみてください。
製造業・工場勤務の自己PR例文
自己PRはこのように、仕事内容と自分自身をきちんと理解すれば作ることができます。次の3ステップをイメージしましょう。
【自己PRを作成するためのパターン】
- 仕事内容を理解する。
- 自分の性格・強み・興味を振り返る。
- 仕事内容に合わせて、自己PR文を作る。
自己PRは、応募する会社ごとに変えるべき。企業によって仕事内容は違うため、アピールするべき自分の点も変わるためです。
ただ、自分自身の性格や好きなことなどは変わらないため、仕事内容さえ理解すれば、違う会社向けに自己PRを作るのは難しくないはずです。
自己PRの例文をいくつか紹介しておきます。参考にして、しっかりアピールできる自己PRを作ってくださいね。
- 私はコツコツとした作業が好きなので、御社の仕事に向いていると考えています。さらに作っている製品にも興味があるので、積極的に仕事へ取り組めると思います。
- 私は「集中力がある」と周りの人によく言われます。御社の作業は集中力が必要とされると思うため、自分の強みを活かせると考えています。
- 私は車が好きなので、御社の作業に興味をもって取り組めると思っています。また、仕事に慣れてきたら、積極的に他の仕事もできるように頑張りたいです。
上の例のように、「自分はこの仕事をするために向いている」というニュアンスで伝えることが大切です。
自己PRを考えていると、同時に「自分がどんな人なのか」もあらためて考えることができます。自分自身をよく知ると、「そうか、自分は車が好きで、車に関わる仕事がしたかったんだ」と気付くことがあります。
管理人も以前は、自分の性格や強みを考えるのが面倒でした・・。ただ、時間をとってじっくり考えたからこそ、自分に合う仕事を見つけられたと思っています。
どうしても自分だけで自己PRを作れないときは、「転職エージェント」を活用しよう
自己PRは上の手順で作ることができるものの、
- 自分の強みなんてない・・。
- どうしても良いアピールが思い浮かばない。
- 考えた自己PRが、本当にこれでいいのかわからない。
こんなふうに感じることもあるもの。こうしたときは、転職エージェントを使うのがオススメです。
転職エージェントは求人の紹介や転職に関するさまざまなサポートをしてくれるサービスで、自己PRについてもアドバイスしてくれます。どう作成すれば良いかわからないときに、アドバイザーが一緒に考えてくれたり、出来上がった内容をチェックしてくれたりします。
特に始めて転職活動をする場合、自己PRで迷うことはよくあるもの。転職エージェントは無料で使えて転職を強制させられるわけではないため、上手く活用すると便利。特にオススメな2つのサービスを紹介します。
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効果的な自己PRで、内定をもらおう!
ここでは、工場勤務の自己PRについて解説してきました。
自己PRを作る前には、仕事内容をきちんと知ることが大切。どんな仕事をするかが分かると、「自分のこういうところが、仕事に向いていそうだ」と考えることができます。
自己PRを考え始めると、最初はどうしても「自分にアピールできるところなんてないよ」と思ってしまいがち。ただ、紹介したステップに沿って「アピールできることが何かあるはず」と考えれば、自己PRを作ることができます。転職エージェントにも相談しながら、効果的な自己PRを作成してくださいね。