工場勤務や製造業の仕事は、さまざまな種類があります。「医薬品の製造」は、その中でも一般的な仕事。
医薬品とは、病気になったときに飲む「薬」だけでなく、プラスチック素材など、さまざまなものを作るために必要となる「薬品」もあります。医薬品の工場は全国にたくさんあり、それぞれの職場で求人が募集されています。
管理人自身、医薬品工場で働いていた経験があります。ここではその経験を踏まえて、「医薬品の製造業・工場勤務へ転職する場合」について解説します。
医薬品工場での勤務はこんな感じ
管理人が医薬品工場で働いていたときは「メリットとデメリット、両方ある」と思っていました。
働く環境は、体力的にけっこうキツい
管理人は、2つの薬品工場で働いた経験があります。これら両方とも、働く環境はけっこうキツいものでした。
まず、とにかく「暑い」です。夏以外の時期はまだ良いのですが、5月から10月くらいまでは、メチャクチャ暑かったです・・。薬品工場では薬品の成分を吸わないように、「防毒マスク」を着用して仕事をします。顔を覆って熱い蒸気が蔓延する工場で働いていると、相当に暑いです。
暑いからといって半袖で仕事をすると、皮膚に薬品が付いてしまう可能性があるため危険です。そのため管理人は、できるだけ長袖の服・作業着を着て仕事をしていました。暑がりの人には、大変だと思います。ダイエットにはなるかもしれませんが・・。
また、においもキツいです。薬品工場で扱う成分は、さまざまです。中にはにおいがかなりキツいものもあるので、注意が必要です。鼻から吸うと本当に鼻の奥が痛かったり、目に刺激がくる場合もあります。
防毒マスクをしていれば、ある程度はにおいを防げます。ただ、マスクをずっとつけていると暑い。マスクをときどき外したときに薬品成分の刺激を受けて、大変な思いをすることがありました。
なお、薬品工場で働いている人の中には、10年や20年働いているベテランの人もいました。これだけ長く働くと健康に影響が出てきそうなものですが、元気に働いている人が多かったです。健康診断を毎年受けてマスクや服装に気をつけていれば、健康被害は避けられるといえます。
あと、体力的にもキツいことが多いです。管理人の場合、薬品の入ったドラム缶を動かしたり、工場内を走り回って作業をしたりすることがありました。仕事を続けていれば、ある程度は慣れることができます。ただ、やっぱり体力的にはけっこう大変なので、仕事から帰ってくるとクタクタで寝てしまうことがよくありました。
このように管理人が働いた2つの薬品工場は、仕事内容としてはキツめでした。ただ、人間関係は良く、気さくな人がたくさんいました。そのため精神的なストレスはあまりなく、仕事が終わってから飲みに行ったり、遊びに行ったりすることもよくありました。働く環境が自分に合っていれば、長く続けられる仕事だと思います。
また、職場の環境は会社によります。中には管理人が仕事をしていた工場のような環境ではなく、快適に働ける職場もあると思います。面接を受けるときに「職場見学」をさせてもらうと、より実際のイメージが湧きやすいはずです。
給料は割と良い場合が多い
上のようにちょっと大変な薬品工場勤務ですが、収入的には良かったです。最初に働いた1社めの工場は、20代前半の管理人でも手取りで25万円ほど(年収約330万円)、もうひとつの薬品工場は20代中盤のときに働いて手取りで30万円近い収入(年収約380万円)がありました。両方とも正社員です。
医薬品製造は原価を安く抑えることができ、高く売ることができるため、利益が出やすい商売なのかなと思います。医薬品メーカーや薬剤師も、高収入であることが多いですよね。そのため医薬品工場での仕事も、高めの給与水準で働ける可能性はあります。
ただし「仕事内容」と「収入」は、必ず両方確認するべき。いくら給料が高くても、大変すぎて続かなかったら意味がないですからね。「自分でも対応できそうな仕事で、なおかつ収入ができるだけ高い求人」を狙うと良いです。
危険物取扱者の資格を持っていると良い
医薬品工場へ転職する場合、「危険物取扱者」の資格を持っていると役立ちます。危険物取扱者は「医薬品に関する知識を身につけている人」に与えられる資格です。危険物取扱者は3種類のレベルに分かれていて、甲種(こうしゅ)・乙種(おつしゅ)・丙種(へいしゅ)があります。一番レベルが高いのは甲種で、簡単なのは丙種です。
工場には必ず、危険物取扱者の資格を持つ人を配置する必要があります。これは法律で決まっています。そのため危険物取扱者の資格を持っていると、工場のリーダーや責任者として働ける可能性が高まります。仕事を始めたときに、今後のステップアップにつながりやすくなるため、危険物取扱者の資格をもっておくのはオススメです。
ただ、危険物取扱者の資格を取るためには、勉強をする必要があります。危険物取扱者の資格試験はテキストや過去問を元に勉強すれば、誰でも合格することができるレベルです。ただ、やはり一定の勉強量は必要なので、「時間に余裕があれば取る」くらいのイメージで問題ないです。仕事を始めてから取得するのでも十分です。
管理人は危険物取扱者の「乙種」を持っています。これだけで「資格手当」として、1万円や2万円を会社から支給してもらえます。勉強する必要はあるものの、けっこうオイシイ資格だと思います。
医薬品の製造業へ転職するためにオススメの転職エージェント
医薬品工場への転職を考える場合、「転職エージェント」を利用すると仕事を見つけやすいです。転職エージェントは「求人の紹介」や「転職活動のサポート」を行ってくれるサービスで、無料で利用できます。
転職エージェントには、さまざまなサービスがあります。医薬品の製造業へ転職する場合、「リクルートエージェント」や「マイナビエージェント」を使うのがオススメです。
さまざまな企業の求人が豊富な「リクルートエージェント」
まずオススメなのは、転職エージェントの中でも有名な「リクルートエージェント」。転職エージェントの先駆け的存在のサービスで、さまざまな求人が充実しています。もちろんですが、医薬品の製造業に関する求人もたくさんあります。
リクルートはさまざまな企業とネットワークがあるため、大手から中小まで、たくさんの求人が揃っています。また、あなたに経験やスキルがあれば、限定的な求人である「非公開求人」を紹介してもらえることもあります。非公開求人は仕事内容や待遇面が好条件であることが多く、紹介してもらえたらラッキーですね。
さらにリクルートは長年に渡って人材サービスを展開しているため、転職に関するノウハウが充実。転職活動が初めてでも経験者でも、あなたに合うサポートを提供してくれます。リクルートエージェントは、「まず使うべき転職エージェント」としてオススメです。
若手の転職に強い!「マイナビエージェント」
マイナビエージェントも大手の転職エージェントとして人気。こちらも求人が豊富で、もちろん医薬品に関する仕事もたくさんあります。
マイナビエージェントは20代の転職に強いのが特徴。「20代に信頼されている転職エージェント」としてナンバーワンの実績になったこともあり、「あまり経験がないけれど転職したい」というときには使いやすいです。サポートしてくれるアドバイザーも大手なのでしっかりした実力で、何か気になることがあればまず相談してみましょう!
自分に合っているかを確認して、医薬品製造へ転職を!
ここでは、「医薬品関連の製造業へ転職する場合」について紹介しました。
医薬品製造業は職場によっては体力的にきついこともありますが、給料が良い場合もけっこうあり、スキルや経験も身につけることができます。自分に合っているかどうかを確認して、考えてみてほしいと思います。紹介したリクルートエージェントやマイナビエージェントも活用して、理想の仕事を見つけてくださいね。