工場派遣の仕事を始めるときには、面接や履歴書で「志望動機」と「自己PR」が必要。ただ、普段こうしたことを考えることはあまりないため、「何を伝えればいいかわからない・・」となることは多いもの。
志望動機や自己PRは、ポイントを押さえれば誰でも考えられるようになります。ここではそのポイントを、例文を交えながら解説します。
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工場派遣の面接は通りやすい!ただし志望動機と自己PRは、きちんと考えるべき
工場派遣の面接は、ハードル低め。サクッと受かることも多いですが、油断しないことは大切です。そのため志望動機と自己PRは、しっかり考えるべき。
志望動機と自己PRは、次の意味があります。
自己PR:「自分のどんなところが、その工場に向いているのか?」を伝える。
志望動機と自己PRはそれぞれで意味が違うため、どちらも大切。何を書こうか迷うかもしれませんが、意味を理解するとスムーズに書きやすくなります。
志望動機は「その工場でないといけない理由」を考える!
まずは志望動機の書き方ですが、「給料が良いから」「仕事がラクそうだから」のような理由はNG。企業の採用担当に「ほかの工場でもいいじゃん」と思われてしまい、不採用になりやすいです。
イメージとしては、「会社の仕事内容や雰囲気に興味をもったので応募した」という感じで考えると良いです。
仕事内容や職場の雰囲気は会社ごとに違うため、こう伝えると「自分たちの工場をよく見てくれている」と感じます。
給料が高い、わりとラクそう、のような理由で仕事を始めることは多いもの。ただしこれをストレートに企業へ伝えると、マイナス印象です。本音は心の中だけにして、面接では「仕事内容に興味をもったので応募させていただきました」と伝えましょう。
ちなみに「家から近いから」という理由は、ギリギリセーフになることもあります。「会社の雰囲気が良さそうで、家からも近いので働きたいと思いました」という感じなら、採用してもらえる可能性はあります。
工場派遣の志望動機・例文
ポイントを理解したら、実際に志望動機の例文を見てみましょう。丸パクリすると表面的な伝え方になってしまうので、自分の言葉で伝えることがとても大切です!
もともとスポーツをしていて体を動かすことが好きなので、工場で働くのは自分に向いていると思い、応募させていただきました。
御社のホームページを見させていただいたのですが、楽しそうな雰囲気で働きやすそうだと感じたので、応募させていただきました。
体を動かす仕事のほうが自分に合っていると思っていまして、御社なら自宅から近いので頑張りやすいと思い、応募させていただきました。
履歴書に書くときは空欄をいっぱいに埋められるよう、もう少しボリュームを増やすほうが良いです。ただ、面接で採用担当者に伝えるときは、上のような感じで十分OK。もちろんですが、しっかり頑張る気持ちで伝えましょう。
自己PRのアピールポイント3つと例文
次に自己PRについて。
自己PRは「自分のアピールポイント」を伝えるものですが、「アピールするところなんて、自分にはない・・」と思ってしまうこともあるもの。ただ、誰にでも良いところはあるため、「まずは考えてみること」が大切です。
下の3つのポイントを軸に「自分のアピールポイントは何だろう」と考えてみてください。意外と「あ、これならいいかも」と思えるはずです。
【自己PRで伝えるべき、3つのアピールポイント】
- 「その仕事に向いていること」をアピールする。
- 「しっかり働く気持ちがあること」をアピールする。
- 「長く働けられること」をアピールする。
「その仕事に向いていること」をアピールする
派遣会社で求人を紹介してもらうときには、求人情報に仕事内容が書かれているはず。これを読んで「自分にできそう」と思ったら、それが自己PRになります。
【例文】
- 「もともとパンが好きで、いつもよく食べています。御社でパン製造の仕事にも興味がわいたので、やりがいをもって働けると思っています」
- 「体を動かすことが好きなので、倉庫内での作業は自分に向いていると思っています」
- 「コツコツした作業が得意なので、御社の部品づくりの仕事もしっかりこなせそうだと思っています」
志望動機と似た内容になるかもしれませんが、「自分のどんなところが企業へのアピールになるか?」ということを意識して話せば、きちんと自己PRになります。
「しっかり働く気持ちがあること」をアピールする
工場の人にとって困るのは、「働き始めたと思ったら、すぐに辞めてしまう人」。しっかり頑張る気持ちがあることを言葉で伝えると、好印象になります。
【例文】
- 「車は好きなので興味をもって働けると思っており、しっかり頑張りたいと思います」
- 「お金を貯めて専門学校に行きたいと思っていまして、目標のために今は頑張りたいと思います」
- 「高校はサッカーをしていて厳しい練習の中でも続けられたので、その経験を活かしてしっかり働きたいと思います」
ただ「頑張ります!」と伝えるだけでは、工場の人に響きにくいです。上のように「◯◯なので、頑張ります」と伝えれば、説得力のある内容になります。
「長く働けられること」をアピールする
工場派遣は「契約期間」があり、3ヶ月や6ヶ月で区切りがきます。つまり3ヶ月や半年で、契約を更新してその工場で働き続けるか、別の職場で働くかを相談することになります。
ただ、しっかり頑張ってくれる人は、工場にとってもありがたい存在。そのため契約が終わるときに「もう少し働いてもらえない?」と言われることもあります。
面接のときに長く働けることをアピールしておくと、「やる気がある」と思われやすくなります。
【例文】
- 「しばらく派遣の仕事を続けようと思っているので、しっかり頑張ります」
→「長く派遣をする気なんだ」ということが、工場の採用担当に伝わる。 - 「主人が仕事をしていて私は派遣で頑張ろうと思っていますので、よろしくお願いします」
→工場の人に「旦那さんが働いているから、奥さんは派遣で長く働きそう」と思ってもらえる。 - 「車は好きなので、しっかり頑張って長く働きたいと思っています」
→工場の人に「やる気があるので、長く働いてくれそう」と思ってもらえる。
履歴書の志望動機・自己PR欄は、なるべくすき間なく埋める!
ここまでのポイントを押さえて志望動機・自己PRを考えれば、面接でも受かりやすいはず。前もってしっかり準備しておきましょう。
ただし志望動機・自己PRは、面接だけでなく履歴書にも書く必要があります。
履歴書の志望動機・自己PR欄は意外と広く、ひとこと書いただけでは空白が目立ってしまいます。これだと「熱意が感じられない」と思われて、不採用になることがあります。
履歴書に書くときはなるべく内容を膨らませて、なるべくすき間がないように埋めることが大切!例文を紹介します。
【履歴書に書くときの例文】
(志望動機)
「私はもともとプラモデルなどを作るのが好きで、御社の工場で部品を作る仕事にも興味がわきました。未経験なのですがしっかり頑張る気持ちはあり、自宅から通勤しやすいこともあり、御社へ応募させて頂きました。よろしくお願い致します」
(自己PR)
「私は手先を使う作業が得意で、御社の仕事にもコツコツと取り組めると考えています。なるべく仕事の中でミスをしないよう、集中して頑張りたいと思います。また、興味をもって働けると考えているため、仕事の中でものづくりの勉強もしていきたいです。自宅から通勤しやすいため、長く頑張りたいと思っています」
もちろん適当な文で空欄を埋めるのはNG。きちんと採用担当者に伝わる内容を意識して、文を書く必要があります。少し手間かもしれませんが、仕事のためには必要なこと。頑張って書いてみてくださいね。
自分だけで考えられない場合、派遣会社で相談するのもオススメ
工場派遣を始めるときには、志望動機と自己PRをしっかり考えることが大切。面接のハードルは低めですが油断していると落ちるので、上のポイントを踏まえて準備しましょう。
ただ、いざ自分で考えてみると、「やっぱり思い浮かばない・・」となることも多いもの。派遣会社は仕事を紹介してくれる以外に、こうした面接や履歴書のアドバイスもしてくれます。困ったときは相談するほうが早く解決できるので、派遣会社のサポートも有効活用しましょう。