工場派遣の仕事には、「契約期間」があります。契約期間は「働ける期間」のことですが、きちんと理解しておくと派遣を続けやすくなります。
ここでは「工場派遣の契約期間」について、仕事を始める前に知っておくべきことを解説します。
派遣は「契約期間」がある。法律で最長3年(2年11ヶ月)まで
派遣には「契約期間」があります。契約期間とは、「ひとつの工場で働ける期間」のこと。
たとえば、契約期間が3ヶ月の場合、3ヶ月間はその工場で働くことになります。その後は「契約更新」をしてその工場で引き続き働くか、別の工場の仕事を派遣会社に紹介してもらって働くことになります。
つまり工場派遣は契約期間が終わるごとに、あらためて仕事を考える必要があります。「大変じゃん」と思うかもしれませんが、逆に言うと「働きやすい職場は契約更新で長く働き、イヤな職場は更新せずに次へ行く」という働き方ができるともいえます。自由に働きやすいのは、工場派遣のメリットですね。
ただし派遣の場合、ひとつの工場で働ける期間は最長で「3年まで(2年11ヶ月)」と決まっています。
これは労働基準法という法律があるため。「企業は3年以上働く人を、正社員として雇わないといけない」と決まっているため、ひとつの工場で働けるのは最長3年までとなっています。
派遣の契約期間は、求人ごとに違う
契約期間は求人によって違い、短期の仕事もあれば長期のものもあります。
ただしここでの短期とは、「1ヶ月以上」が基本。1週間や2週間の仕事はあまりないので、1ヶ月より短い期間で働きたいなら短期バイトのほうが良いです。
長期は3ヶ月や6ヶ月など。派遣で自由を重視しつつ、なるべく落ち着いて働きたい場合は、契約期間が長めの仕事を選ぶと良いです。
契約期間は上のように派遣会社のサイトからチェックできますが、派遣会社のスタッフから仕事を紹介してもらうときに説明があります。自分が働きたい期間を伝えて、それに合わせて仕事を紹介してもらうのも良いと思います。
契約期間中にやめたくなったら、派遣会社に相談を
たとえば契約期間が3ヶ月なのに、3ヶ月経つ前にやめたくなったらどうするのか?
この場合、派遣会社に相談しましょう。事情を説明すれば、派遣会社が対応してくれるはずです。
何も言わず、勝手にいなくなるのはルール違反。これだと信用がなくなり、派遣会社から次の仕事を紹介してもらえなくなります。
契約期間の途中でやめると、派遣会社にも派遣先の会社にも迷惑をかけてしまいます。もちろんあなた自身も手間がかかり、大変です。あまり長く働くつもりがないのに、契約期間が長期の仕事を選ぶのはやめましょう。
契約が終わると職場が変わるのは、会社の異動みたいなもの
派遣は契約期間が終わるごとに新しい職場へ変わるため、そのたびに仕事内容や人間関係も変わります。
工場派遣を始める前は「大変かも」と思うかもしれませんが、正社員でも担当の仕事や部署が変わることはよくありますし、場合によっては勤務地が変わる「異動」もあります。派遣で職場が変わるのは、正社員でいう異動のようなものと考えておくと良いです。
工場派遣の仕事は単純作業が多く、職場が変わってもすぐに慣れます。職場が変わるといろんな人に出会えるのも面白いので、人によっては合っていると感じるかもしれません。
契約期間中にしっかり働くと、正社員に誘われることも!
しっかり働く人は、工場にとってとても助かる存在。契約期間中に頑張って働いていると、契約更新のタイミングで「ウチで正社員にならない?」と誘われることがあります。
これは「正社員登用(とよう)制度」というもの。派遣は「収入が意外と良い」「自分のペースで働きやすい」などのメリットがありますが、誘われた会社が良い感じなら、正社員として働くのも良いと思います。
ただし適当に働いていると、正社員の話はきません。無断での遅刻や欠勤をせず、元気にテキパキ働いていると、誘われやすくなります。
ゆくゆくは正社員を考えている場合、派遣会社に伝えておきましょう。すると「紹介予定派遣」という、派遣から正社員になれる仕事を紹介してもらえることもあります。
契約期間を理解して、派遣の仕事を始めよう
派遣の仕事を始めるときは、契約期間はきちんと理解しておくべき。ここで紹介した内容を押さえておけばOKです。工場派遣は短期の仕事から長期のものまでたくさんあるので、自分の希望に合わせて選んでほしいと思います。
ちなみに仕事を探すときには、派遣会社への登録が必要。工場派遣を始めるのにオススメの会社も紹介しているので、合わせて参考にしてみてくださいね。