デンソーは期間工を正社員として採用する「正社員登用制度」があり、狙ってみるのもオススメ。難易度は高めですが、デンソーは今後も成長する可能性が高く、長く働くのにピッタリな企業です。
ただ、デンソーはトヨタ系で、グループ会社と言ってもほぼ大手。正社員として採用されるには試験に受かる必要がありますが、かなり努力・対策をしないといけません。
ここではデンソー期間工の正社員登用を解説します。
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デンソー期間工の正社員はかなり難しい。ただしチャンスは大きくなっている
まず、デンソーの正社員登用は、難易度が高いです。1、2回受けても合格できる人は少なく、4、5回ほど受けてやっと合格する人がほとんど。デンソーは期間工でも月30万円前後を稼げるので、狙うならじっくり取り組むのが良いかもしれません。
ただ、期間工から正社員の採用人数は2018年まで増えていて、今後も増える可能性は高いです。
【デンソーの期間工から正社員の採用人数】
年度 | 採用人数 |
---|---|
2014年度 | 85人 |
2015年度 | 108人 |
2016年度 | 169人 |
2017年度 | 295人 |
2018年度 | 427人 |
※参考:デンソー「パフォーマンスデータ」より
上のように採用人数が増えているのは、「人手不足」のため。
最近はIT系が伸びてきていて、製造エンジニアになる人は少しずつ減っています。大手のデンソーでもそれは例外でなく、採用に力を入れないと人が集まらなくなりつつあります。そのため期間工にもチャンスが増えていて、正社員になれる可能性はあります。
受かりやすい年齢は20代。30代は前半なら可能性あり、30代後半〜40代は数名ほどで狭き門
正社員登用で受かりやすいのは、これから長く働ける20代。特に20代前半はかなり有利で、20代後半もそこそこチャンスありです。
30代になるとハードルは高くなりますが、前半ならしっかり頑張れば可能性はあります。30代後半、40代は相当に厳しいですが、数名ながら採用される可能性があります。ちなみにデンソーは女性でもチャンスありです。
デンソーで正社員登用の誘いを受けるには、期間工でもしっかり働くことが大切
デンソーの制社員登用試験は、誰でも受けられるわけではなく、「正社員になりたいと強く思っていて、積極的に仕事を頑張れる人」が受験できます。
最低限の条件としては「デンソー期間工として半年(6ヶ月)以上働いていること」だけ。学歴は関係なく、中卒・高卒OKです。
この条件をクリアした上で、どう仕事を頑張れば良いのか?例として、次のようなことをすると可能性がアップします。
- QC(品質管理)サークルで取り組みを発表する。できれば大会に出場する。
- 改善提案を積極的にして、賞を取る。
- 職場の飲み会やイベント、運動会に参加して、場を盛り上げる。
- 仕事で遅刻・欠勤・ミスの連発をしない。
上の例を見て「大変そうだな・・」と感じたら、正直デンソーで正社員になるのは難しいかもしれません。
希望者はたくさんいて、「改善提案なんてガンガンやるぜ!飲み会や運動会も楽しそうだしいいじゃん」という人も多いです。こうした人と競争になるので、上の内容くらいはこなせないと厳しいのです。
デンソー期間工として働いていると、デンソーの仕事や工場の雰囲気、社員の様子、人間関係などが何となくわかってきます。「ここで正社員になれたらいいな」と思えたら、正社員を本気で考えてみるのも良いでしょう。
また、上の項目はあくまでも一例。QCサークルでの発表や飲み会などへ参加しても、正社員になかなかなれないことはあります。ただ、可能性が上がることは間違いないため、粘り強くチャンスを待つことが大切です。
デンソー期間工の正社員登用試験スケジュール・内容。チャンスは上期・下期の年2回
デンソーの正社員登用試験は年に2回あり、上期と下期に分かれています。また、試験は一次選考・二次選考・最終選考の3ステップです。
【デンソーの正社員登用スケジュール】
上期 | 下期 | |
---|---|---|
書類提出(履歴書など) | 2月 | 8月 |
一次選考 | 3月 | 9月 |
二次選考 | 3〜4月 | 9〜10月 |
最終選考 | 5月 | 11月 |
正社員に! | 7月 | 翌年1月 |
【各選考試験の内容】
一次選考:本社での学科試験(SPI)、適性検査
二次選考:所属する部署での面談
最終選考:本社での面接
正社員登用試験は落ちたらまた受けられますが、たとえば最終選考まで進めたら、次に受ける試験では学科試験や適性検査はナシになります(書類の提出は必要)。
晴れて試験をクリアすると正社員になり、最初に登用式とあらためて数日間の研修があります。その後に配属となりますが、それまで働いていた職場になるのが基本です。
正社員登用試験に受かるには、試験前の対策でしっかり準備を
一次選考の学科試験と適性検査は、正直それほど難しくありません。きちんと準備すれば大丈夫なはず。
学科試験のSPIは本屋やアマゾンで買える参考書・問題集で対策できますが、使う書籍は先輩に聞くのが確実。正社員登用試験に最近受かった人が職場に1人2人はいるはずなので、その人に直接聞きましょう。試験当日までに問題を解けるようになればOKです。
次に二次選考の所属部署での面談ですが、こちらは班長と対策をしてから受けることが多いです。最終選考に比べれば普通に答えられる質問がくるものの、なぜ正社員になりたいのか、仕事への取り組み方、将来のビジョンなど、しっかり準備しておかないと難しい場合もあるため気をつけましょう。
最後の最終選考は本社で行われますが、この面接は難易度が高いです。職場の課長などが面接の対策を手伝ってくれることがよくあるため、二次選考と同じく準備を整えて受ける必要があります。
デンソーの正社員はとても魅力的。長い目で見れば、やはり狙う価値がある
デンソーの正社員登用試験は受けるだけでもハードルが高く、そこから合格するのはまた大変。「やめとこうかな・・」と思うかもしれませんが、やはりメリットは大きいです。
一番気になる給料は、期間工から正社員になった直後は下がることが多いです。
デンソー期間工は月に30万円前後を稼げて、さらに満了報奨金や慰労金などを含めると、年収400〜450万円ほどになります。20代で正社員になると高額な手当がなくなるため、一時的に下がります。
ただ、20代で正社員になれば、そこから「職能資格」という正社員のランクみたいなものを上げることができます。長く働くほど等級が上がっていき、20代のうちに年収500万円ほどに達することはよくあります。
さらに30代で600万円、40代で700万円、50代で800〜900万円のような感じで上がるため、デンソーで正社員として長く働くほど、期間工よりも収入は上がっていきます。
また、30代で正社員になれた場合、期間工に比べて給料がガクッと下がるかというと、そうでもありません。
デンソーは年齢ごとで基本給の目安が決まっていて、30代で正社員になればあまり期間工の給料と差はないはず。もちろん多少は下がっても今後の伸びで取り返せるため、やっぱり正社員は魅力があります。
さらに正社員には、期間工にないメリットがたくさんあります。
【デンソーの正社員になると得られるメリット】
- 年2回のボーナス
- 退職金
- 技術職としてのスキル・経験
- デンソーの正社員という実績
- カフェテリアプラン(福利厚生の内容を選べる仕組み。食費補助・旅行積立・資格取得など)
- 旅行・スポーツ施設・レジャー施設の割引
- デンソー株式を購入する権利
- デンソーの企業年金
上のように、デンソーの正社員はかなり手厚いメリットがあります。規模の大きな仕事でスキルや経験もつけられて、給与制度・福利厚生も整っているため、頑張ってみるのも良いと思います。
もちろん今は変化の激しい時代で、大手企業でもどうなるかわからない時代。ボーナスや退職金が少なくなるリスクはあります。
ただ、トヨタは日本を代表するトップ企業で、デンソーもそのグループ。トヨタやデンソーが危なくなる場合、ほかの企業はもっと厳しい状況に置かれている可能性は十分あります。デンソーは正社員として安定して働くなら、かなりアリな企業といえます。
デンソーの正社員登用はハードルが高いものの魅力的。働きながら考えよう
ここまで解説したように、デンソーの正社員登用は難易度高め。ただ、頑張って働けば、チャンスがなくはありません。むしろ今は採用を増やしていて狙いやすいタイミングなので、働きながら「正社員になれたらいいな」と思えたら、チャレンジしてみる価値はあります。
また、正社員を目指して頑張った経験は、きっとこれからも役立つはず。デンソーは期間工でも稼げるので、考えてみるのはオススメです。
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